中国当局、ビットコインのマイニング企業を摘発。電気使用量の急増で発覚

中国東部の警察は、電気使用量の急増を受け、ビットコインマイニング施設を摘発した。AFP通信が伝えた。

警察はマイニング企業が約2000万元(約3億1400万円)相当の電気を盗んだとし、4000に上る「マイニング機器」を押収した。捜査当局は、現地の電気会社から通報を受けて、捜査に乗り出した。

AFP通信によると、鎮江市の警察は「この事件は、盗まれた電気の総額において、江蘇省でこれまでに摘発された事件の中でも、中華人民共和国の建国以来最大であり、国全体で見ても珍しい」と語った。

捜査当局は、今回摘発されたマイニング事業には20人以上が参加していたとしている。

ビットコインのマイニングは、中国ではいまだに人気がある。投資プラットフォームのコインシェア(Coinshare)が発表した報告書は、全世界のビットコインのコンピューティングパワー(計算能力)の50%が中国南部に位置していることを明らかにしている。

最近ビットコイン価格が約1万2000ドル(約130万円)まで急騰したことで、マイニングの難易度が過去最高を記録した。ビットコインは、ネットワーク上に存在するコンピューティングパワーに応じて、およそ14日おきにマイニングの難易度を自動的に調節する。必要な計算能力を満たすためにさらに30万のマイニングマシーンが稼働することもあり得る。

翻訳:山口晶子
編集:町田優太
写真:Shutterstock
原文:Police Bust Chinese Bitcoin Mining Farm After Surge in Power Usage