イーサリアム、4月以来の50日移動平均線超え

イーサリアム、4月以来の50日移動平均線超え

イーサリアム(ETH)は3カ月ぶりに重要なテクニカルレベルを突破し、ビットコイン(BTC)のパフォーマンスを上回っている。だがテクニカルアナリストはイーサリアムの急速な上昇を期待しないよう警告している。

イーサリアムは18日、50日単純移動平均線(SMA)を超え、1500ドル超となる1カ月ぶりの高値を記録した。当記事執筆時点には1525ドル付近、50日SMAは1327ドル付近。

チャートトレーダーやテクニカルアナリストは通常、50日SMAを上回る動きをパジティブな変化のサインと見るが、Fairlead Strategiesの創業者兼マネージングパートナーのケイティー・ストックトン(Katie Stockton)氏は、イーサリアムの今回の50日SMAの突破は通常とは異なる可能性があると述べた。

「イーサリアムは50日SMAを突破し、アルトコインのセンチメントを改善した。だが、短期的な買われ過ぎの状態が戻り、上昇は束の間かもしれない。下落トレンドはそのままで、価格はIchimokuの雲の下にある」

海外のトレーダーが「Ichimoku」と呼ぶ「一目均衡表」は、戦前に日本人ジャーナリストの細田悟一氏が発表したもので、先行スパンAと先行スパンBの2本の線からなり、将来のサポートやレジスタンスを示す。2本の線で囲まれた雲の厚さや雲と価格の関係などから、強気または弱気のトレンド転換の初期兆候を示すとされている。

当記事執筆時点、イーサリアム価格は先行スパンAと先行スパンBの間の「雲」の中にある。

出典:Omkar Godbole/TradingView

「持続的な好転が進行中と確信できるには、中期的なモメンタムが大幅に改善する必要がある」とストックトン氏は指摘し、イーサリアムの現状のリスクとして、心理水準である1000ドルと2020年9月の高値490ドルの間に主要なサポートがないことをあげている。

つまり、1000ドルを下回るようなことがあれば、大幅な下落の余地がある。長期指標が弱気なままである以上、その可能性が残っている。

「長期的観点では、月次MACDとストキャスティクス(stochactics)によると、マイナスのモメンタムで弱気サイクルが保持されている」(ストックトン氏)

出典:Fairlead Strategies

週足チャートのMACD(マックディー:移動平均収束拡散)は記事執筆時点でマイナス、弱気バイアスが持続していることを示している。MACDは、トレンドの強さを測り、変化を特定するための指標。MACDがゼロを下抜けすることは、強気から弱気へのトレンド転換を示す。

ストキャスティックスは、買われすぎや売られすぎのサイン。現状、20を下回り、売られすぎの状況を示している。しかし、売られすぎはトレンドの反転を意味するわけではない。

このところ上昇しているものの、ビットコインの51%に対し、イーサリアムは年初から58%下落している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Omkar Godbole/TradingView
|原文:Ether Breaches 50-Day Average for First Time Since April; Bitcoin Lags

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