ブロックチェーンには固有の価値がある:バンカメ

ブロックチェーンと、ブロックチェーン上で動作するアプリケーションには固有の価値があると、バンク・オブ・アメリカは7月29日に発表したレポートで指摘し、定期的に聞こえてくる逆の主張は否定すると述べた。

例えば、イングランド銀行のアンドリュー・ベイリー(Andrew Bailey)総裁は6月、議会で暗号資産(仮想通貨)に対する否定的な考えを示し、暗号資産には「本質的な価値」がないと述べている。

レポートによると、イーサリアムブロックチェーンは2022年現時点までに、約39億ドルの取引手数料を生み出した。2021年は約99億ドル。2021年の取引手数料は前年比1558%増だったという。

一方、ビットコインブロックチェーンは2022年現時点までに、約9300万ドルの取引手数料を生み出した。2021年は約10億ドル。

イーサリアムの取引手数料は、保有者が「様子見状態となった」ため、今年現時点まででは減少した可能性が高いと同行は述べた。ビットコインの取引手数料は、少額・即時決済を可能にするライトニングネットワークの普及により、2021年4月以降、減少している可能性が高いという。

ブロックチェーンのキャッシュフローについては、「黎明期にある業界」なので、まだ予測できないとしている。ブロックチェーンは、ネイティブトークンのトランザクションの検証や、ブロックチェーン上で動作するアプリケーションのトランザクションの検証から取引手数料を得て、キャッシュフローを生み出す。

明確なユースケースに加え、ユーザーの成長と発展が著しいブロックチェーンでは、取引手数料という形でのキャッシュフローの加速が期待されるとレポートは述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Pixabay
|原文:Bank of America Says Blockchains Have Intrinsic Value, Citing Transaction Fees