NEM財団「トークン化されうるものは、全てトークン化される」──アセットの未来とカタパルト

NEM財団「トークン化されうるものは、全てトークン化される」──アセットの未来とカタパルト

Brady Dale
公開日:2019年 7月 31日 11:00
更新日:2019年 9月 17日 14:58

仮想通貨NEMの普及を行うNEM.io財団の代表理事、アレクサンドラ・ティンスマン氏と同財団理事で共同創設者のジェフ・マクドナルド氏は、7月30日に開かれた都内のイベントで、2019年第4四半期に予定されるNEMプロトコルのアップグレード「カタパルト(Catapult)」について講演した。

ティンスマン氏は今年前半のNEMの取り組みを紹介した上で「よりプロダクト重視の体制になった」と紹介。証券型トークンについても、イーサリアムの証券型トークン規格ERC1400に類似したトークンの検討が進んでいると話した。

「我々は規制当局や他のブロックチェーン企業ともワーキンググループを組織している。今後、トークン化されうるものは全てトークン化されていくだろう。我々はパートナーと共に、その未来を実現していく」とティンスマン氏。

カタパルト技術の説明図

マクドナルド氏は、ビットコインとイーサリアムの仮想通貨を比較しながら、カタパルト後のNEM ver2.0について説明。同氏は分散性・セキュリティ、機能性、スケーラビリティという3軸を元に分析した。ビットコインには機能性とスケーラビリティに課題があるとし、イーサリアムにはセキュリティとスケーラビリティに課題があると述べた。

カタパルト後のNEM ver2.0では、利用しやすいデータベースの「mongoDB」やトランザクションを一括で行えるアグリゲート・トランザクション、他のブロックチェーンとのアトミックスワップなどが実装されるという。マクドナルド氏は、こららの3軸を満たす「最高のものになる」と話した。

また、ティンスマン氏は、カタパルトを踏まえてNEMとmijinの特徴についても触れた。

「企業にはパブリックチェーンに載せたくないデータもある。プライベートブロックチェーンのmijinと、パブリックブロックチェーンのNEMが一緒になることで、”ハイブリッド・ソリューション”として、企業のニーズを満たせるだろう」

30日のイベントはテックビューロホールディングスが主催し、「mijin活用セミナー特別編」と題して行われた。

文・写真:小西雄志
編集:佐藤茂