イーサリアム、Merge完了まで下落が続く可能性:バンカメ──1500ドル割れの展開

イーサリアム(ETH)は7月中旬〜8月中旬にかけて上昇したが、この先、投資家のMerge(マージ)に対する理解が進むと下落し続けるかもしれないと、バンク・オブ・アメリカは8月26日に述べた。

同行はイーサリアムが現在の逆風を克服するまで、バイナンス・スマートチェーン(BSC)、トロン(Tron)、アバランチ(Avalanche)、ソラナ(Solana)などのライバルチェーンがシェアを拡大すると予想している。

「投資家は、迫りつつあるイーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)移行が、スケーラビリティへの懸念や高い取引手数料に対処できないことに気づき始めたようだ」と同行アナリストのアルケシュ・シャー(Alkesh Shah)氏は顧客向け文書に記した。

マージは、イーサリアムの短期的な価格上昇を促進した可能性が高いものの、マクロ経済センチメントの弱さとビットコイン(BTC)のテクニカル指標が下落傾向となっていることを考慮すると、長期的見通しは依然として弱いという。

26日、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長のタカ派発言を受けて、暗号資産と株式市場は下落。日本時間28日13時点、ビットコインは2万ドル前後をめぐる展開、イーサリアムは1500ドルを割る展開となっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Ether May Continue to Lose Momentum Until Merge Is Completed, BofA Says