アメリカ政府、北朝鮮のハッカー集団から3000万ドル以上を押収

ブロックチェーン分析会社の米チェイナリシス(Chainalysis)は9月8日、今年初めに人気NFTゲーム「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」から盗まれた暗号資産のうち、約3000ドル(約43億円)をアメリカ政府が回収、それを支援したと発表した。

米法執行機関は、近年、複数の暗号資産ハッキングに関与している北朝鮮のハッカー集団「ラザルス・グループ(Lazarus Group)」が盗み出した暗号資産を回収したと、チェイナリシスのエリン・プランテ(Erin Plante)氏はブログで述べた。

「法執行機関と暗号資産業界の主要組織の協力によって、北朝鮮に関連するハッカーによって盗まれた3000万ドル以上の暗号資産が押収された。北朝鮮のハッカー集団が盗み出した暗号資産を押収するのは初めてのこと。だが、これが最後ではないと確信している」(プランテ氏)

ハッカーらは3月、アクシー・インフィニティから6億ドル以上を盗み、その多くをミキシングサービスのトルネードキャッシュ(Tornado Cash)を使ってロンダリングした。米財務省はその後、トルネード・キャッシュを制裁対象としている。

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米財務省にコメントを求めているが、当記事執筆時点までに返答はなかった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk(キャプチャ)
|原文:US Government Recovers $30M From Crypto Game Axie Infinity Hack