HDD大手シーゲイト、IBMとともに製品追跡ブロックチェーンの試験運用へ

HDD大手シーゲイト、IBMとともに製品追跡ブロックチェーンの試験運用へ

Brady Dale
公開日:2019年 8月 2日 09:00
更新日:2019年 10月 10日 16:36

データストレージ大手のシーゲイト(Seagate)は、ブロックチェーン技術の不正に対抗する力を測ることを目的としたトライアルを次の段階へと進める。

経済誌フォーブス(Forbes)の記事によると、シーゲイトは、2018年にIBMと提携して始めたブロックチェーンベースの商品追跡トライアルを概念実証(PoC)から試験運用段階へと進める。実際に運用した場合にプラットフォームがどれほどスケーラブルなのかを評価することが目的だ。

シーゲイトの研究グループでデータ・セキュリティーのマネージングテクノロジストを務めるマニュエル・オッフェンバーグ(Manuel Offenberg)氏はフォーブスに対し、試験運用はまだ開始されていないが、会社からはすでに承認を受けている、と述べた。

このブロックチェーンプロジェクトは、シーゲイトのハードドライブがいくつかの段階を経て顧客に届くまでを追跡する。トライアルの対象となるのは、シーゲイトの主要顧客であるIBM。シーゲイトに商品が返品されるまでの過程も追跡することができる。これは、純正品の代わりに偽造品が送り返されないようにする上で役立つ。

このプラットフォームのもう1つの用途は、欠陥やその他の理由で返品されたドライブが全て「認定された消去」プロセスを経ており、内部にいかなるユーザーデータも残されていないことを確認すること。特に2016年にEU一般データ保護規則が施行されたヨーロッパにおいて、役立つだろう。

「ドライブが(中略)返品プロセスの一環で戻ってきた際に、ドライブが暗号消去されており、情報がデバイスにもう残っていないことを証明できれば、リスクの観点から、このリバースサプライチェーンはそのデバイスを違った形で扱うことができます」と、オッフェンバーグ氏は語った。

シーゲイトの製品セキュリティー担当者、モンティー・フォーハンド(Monty Forehand)氏は記事の中で、シーゲイトの製品にはすでに、QRコードをベースとしたブランド保護タグがついているが、ブロックチェーン技術はまだ活用されていない、と述べた。サプライチェーンでの試験運用の結果、およびその他要素次第で変わるかもしれない、とも。

翻訳:山口晶子
編集:町田優太 
写真:Seagate image via Shutterstock
原文:Tech Firm Seagate Pilots Anti-Fraud Blockchain Tracking With IBM