【US市場】ソラナが下落、中間選挙とCPIを前にビットコインとイーサリアムは横ばい

暗号資産(仮想通貨)市場は7日、多くが下落。特にソラナが大きく下落した。

ソラナ(SOLは、サム・バンクマン-フリード氏が率いる暗号資産取引所FTXと同氏が所有するトレーディング企業アラメダ・リサーチ(Alameda Research)をめぐる憶測に関連しているのではないかという見方が広がり、24時間で6%超下落した。

CoinDeskが確認したアラメダのバランスシートによると、アラメダは「ロックされていないソラナ」2億9200万ドル、「ロックされたソラナ」8億6300万ドル、「ソラナの担保」4100万ドルを保有している。アラメダは流動性を高めるために、ソラナを売却する可能性がある。

ビットコイン(BTCイーサリアム(ETHは24時間でそれぞれ約2%と約1%下落し、比較的横ばいで推移した。ビットコインは先週末に2万1000ドルを超えて上昇した後、直近のサポートレベルである2万ドルを十分に超えている。

CoinDesk Market Index(CMI)は、ほぼ横ばい。

株式市場は上昇記帳でスタート。ナスダックとS&P500は約1%、ダウ平均は1.3%上昇した。

コモディティは、ゴールドはかろうじて0.1%上昇。エネルギー市場の指標として広く知られる欧州ブレント原油は、先週末の98ドル超を維持した。

最新価格

●CoinDesk Market Index(CMI):1,039.65、-1.6%
●ビットコイン:20,685ドル、-2.0%
●イーサリアム:1,576ドル、-1.7%

●S&P500:3,806.80、+1.0%
●ゴールド:1,678ドル、+0.3%
●米国10年債利回り:4.21%、+0.1

テクニカル分析

FTXトークン(FTT)の22ドルという価格は、取引高を考えるときわめて大きな意味を持つ。VPVR(Volume Profile Visible Range)ツールは、資産の潜在的なサポートとレジスタンスを見極めるもの。価格レベルごとの取引高を表し、価格に関する高い/低い合意領域を示す。

一般に、この2つの価格水準には十分な需要があるため、価格は取引高が高い領域でゆっくり動く傾向がある。一方、取引高が低い領域では、価格が急激に上昇/下降することがよくある。

FTXトークンに関していえば、22ドルの水準を維持できなければ、10ドル付近まで買い需要は見られない。

アルトコイン

ソラナ下落、FTXとアラメダの関係に憶測が高まる:前述したようにソラナ(SOL)は7日、大きく下落した。FTXとアラメダの関係について憶測が高まるなか、アラメダがソラナを保有していることの影響を受けた。

●暗号資産スタートアップのトークン販売に証券法違反の判決:暗号資産スタートアップのLBRYは、SEC(米証券取引委員会)に登録せずにネイティブ暗号資産LBCを販売し、証券法に違反したと、ニューハンプシャー州の裁判所は7日、判決を下した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Solana Plunge Highlights Major Cryptos’ Day in the Red