ビットコイン保有アドレスの50%以上が損失、 FIFAワールドカップでファントークン上昇【今週のトップニュース】

ビットコイン保有アドレスの50%以上が損失、 FIFAワールドカップでファントークン上昇【今週のトップニュース】

スポーツファントークンは、暗号資産市場にFTX破綻の影響が広がるなか、ほとんどの暗号資産のパフォーマンスを上回っている──今週のトップニュースをダイジェストで振り返ります。

投機とブロックチェーン技術を分けることが重要:バンカメ

投機的な暗号資産(仮想通貨)取引とブロックチェーン技術を分けることが重要とバンク・オブ・アメリカは11月17日、レポートで述べた。アメリカでは、大手銀行とニューヨーク連邦準備銀行がデジタルトークンを銀行と中央銀行の決済に使用するためのテストを開始した。

FIFAワールドカップ開幕へ、ファントークンが上昇

FTX破綻の影響が広がるなか、スポーツファントークンは11月20日に始まる「FIFAワールドカップ カタール2022」を前に上昇した。

大手ファントークンプラットフォームのソシオス(Socios.com)が手がけるをスポーツファントークン、チリーズ(CHZ)は当記事執筆時点、過去24時間で11%上昇した(日本時間20日13時付近では、約14%下落している)。

ポルトガル代表とアルゼンチン代表は優勝候補の大本命で、そのファントークンであるPORとARGは「ワールドカップ期間中、さらにうれしい状況になるだろう」と暗号資産取引所フォビ(Huobi)のリサーチチームは11月17日のレポートに記している。

FTX、上位50位までの債権総額は約4400億円──最大の債権者は約320億円

FTXの上位50位までの大口債権者の債権総額は、約31億ドル(約4400億円)にのぼることが裁判所への提出書類で明らかになった。

書類によると、100万人と推定されているFTXの債権者のなかで、最大の債権者の債権額は2億2600万ドル(約318億円)、2番目は2億300万ドル(約285億円)。債権者の名前などは明らかにされていない。

ビットコイン保有アドレス、50%以上が損失

ビットコイン(BTC)を保有しているアドレスの過半数が損失となっている。2020年3月の新型コロナウイルス感染拡大による下落以来のことだ。

ブロックチェーン分析企業IntoTheBlockのデータによると、4785万アドレスのうち51%強の2456万アドレスは、現在の価値が購入価格を下回っている。一方、約45%はイン・ザ・マネー、つまり含み益となっており、残りはほぼプラスマイナスゼロの状態。

ショート・ファンドに資金流入:コインシェアーズ

コインシェアーズ(CoinShares)が21日に発表したレポートによると、価格下落に投資するショートファンドへの資金流入は、全体の流入額の75%を占めた。ビットコイン(BTC)ファンドへの流入額は1430万ドルだったが、ショート・ビットコインファンドへの流入額は1840万ドルとなった。

ショート・イーサリアム(ETH)ファンドへの流入額も1400万ドルと過去最高を記録した。一方、イーサリアムファンド自体はわずかな流出にとどまった。

FTX Japan、年内の出金再開を準備──独自システムを開発:報道

FTXジャパンは年内に顧客の出金を再開する準備を進めている。21日、NHKが伝えた。

同社幹部は、親会社と同じ決済システムを使用しているため、出金をすぐに再開することはできないと述べたが、FTXジャパンは独自システムを開発しており、年内の出金再開を目指していると付け加えた。

FTX、グループ全体での現金残高は12億ドル──上位50位までの債権総額31億ドルを大きく下回る

サム・バンクマン-フリード氏が率いる100社あまりの企業は11月20日時点、12億ドル(約1700億円)の現金を保有していることが裁判所への提出文書で明らかになった。上位50位までの大口債権者の債権総額31億ドルをはるかに下回っている。

12億ドルのうち、約7億5100万ドルは債務を負う企業が、4億8800万ドルは債務を負わない企業が保有しているという。

ビットコインは今後数カ月、イーサリアムを上回る:アナリスト

FTX破綻の影響でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が下落しているなか、あるチャートアナリストはビットコインは比較的回復力を保つと予想している。

「今後数カ月、ビットコインのパフォーマンスはイーサリアムを上回ると予想している」とフェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創業者兼マネージング・パートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は、ビットコイン/イーサリアム(BTC/ETH)レシオが50日単純移動平均(MA)を上回ったことを受けて、顧客向け文書で述べた。

サウジアラビア、アルゼンチンを破る大金星でNFT「The Saudis」も上昇

「FIFA ワールドカップ カタール2022」が始まった。どのチームが優勝するか、ファンはさまざまに予想しているが、暗号資産業界では今、サウジアラビアが人気を集めているようだ。

サウジアラビアをテーマにしたNFTコレクション「The Saudis」の売り上げは、同国代表チームが優勝候補のアルゼンチン代表を2-1で破るという大金星をあげた11月22日、387%上昇した。

メッシ擁するアルゼンチン代表は大会前、36試合無敗で好調を維持していた。

シンガポールのDBS銀行、JPモルガンのブロックチェーンネットワーク「Onyx」に参加

シンガポール大手銀行のDBS銀行は、ゴールドマン・サックスやBNPパリバなどの国際的大手銀行に続いて、JPモルガン・チェースのブロックチェーン基盤ネットワーク「Onyx Digital Assets」に参加するアジア初の銀行になったと発表した。

FTXの元CEO、従業員に謝罪──社内Slackで文書を共有

FTXの創業者で元CEOのサム・バンクマン-フリード氏は、会社が崩壊した際に「プレッシャーに直面して凍りついてしまった」と11月22日、かつて率いた同社従業員に送った文書に記した。

FTXの社内Slackで共有され、米CoinDeskが入手した文書の中でバンクマン-フリード氏は「現在の事態を大変申しわけなく」感じていると述べた。だが同氏は、FTXが顧客や会社の資金をアラメダ・リサーチ(Alameda Research)に流用したという疑いや、アラメダが同氏を含むFTX関係者に資金を融資していたことなどには触れていない。

日銀、デジタル円の実証実験へ──3メガや地銀が参加:報道

日本銀行が国内のメガバンク3行や地方銀行とデジタル円に関する実証実験を計画していると日経新聞は11月23日に報じた。

2023年春から民間銀行などと協力して、入出金に関する問題を検証し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)が災害時やインターネットにアクセスできない地域でも運用可能か否かを確認するという。

バイナンス、業界支援のリカバリーファンドに10億ドル:報道

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、破綻した暗号資産関連企業から資産を購入するためのリカバリーファンドは10億ドル(約1400億ドル)以上を目標にしているとチャンポン・ジャオCEOは11月24日のブルームバーグTVでのインタビューで語った。

先週、ジャオCEOは「流動性危機にあるが、それ以外は問題のないプロジェクトを支援」するためにリカバリーファンドを立ち上げると発表した。

イーサリアム開発者が「シャンハイ」アップデートの検討内容に合意、だが時期は未定

イーサリアムブロックチェーン開発者は11月24日、次の大きなアップデートとなる「シャンハイ」に含めるために、8つのイーサリアム改善提案(EIP)を検討することに合意した。

シャンハイには、ステーキングされたイーサリアム(ETH)の引き出しの解除、スケーラビリティの問題に対処する提案、EVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)の改善に向けた提案などが含まれる見通し。だが、その時期については、まだ合意されていない。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock

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