ビットコインは今後数カ月、イーサリアムを上回る:アナリスト

FTX破綻の影響でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が下落しているなか、あるチャートアナリストはビットコインは比較的回復力を保つと予想している。

「今後数カ月、ビットコインのパフォーマンスはイーサリアムを上回ると予想している」とフェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創業者兼マネージング・パートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は、ビットコイン/イーサリアム(BTC/ETH)レシオが50日単純移動平均(MA)を上回ったことを受けて、顧客向け文書で述べた。

ストックトン氏の予想は、イーサリアムはデフレ的な暗号資産としての魅力を備え、ビットコインのパフォーマンスを上回ると考える複数のファンダメンタル・アナリストと対立している。

出典:TradingView, CoinDesk

BTC/ETHレシオ、50MAをブレイクアウト

ビットコイン/イーサリアム・レシオは11月20日、50日MAを上回り、当記事執筆時点で14.50となっている。

50日MAは、最もよく使用されるテクニカル指標の1つで、ビットコイン/イーサリアム・レシオが50MAを上回る動き(ブレイクアウト)は、歴史的に信頼できる出来事。過去4回のビットコインの価格上昇のうち、3回がこのブレイクアウトの後に起きている。

今回のブレイクアウトは、今月上旬に記録した12.70の強気な「ハイヤー・ロー(より高い安値)」が正しかったことを示している。ハイヤー・ローは、直前の安値よりも高い水準で下落が終わった時に形成され、弱気から強気へのトレンド変化の最初のサインと考えられている。

「ビットコイン/イーサリアム・レシオは、今月初めにハイヤー・ローを形成した後、50日MAを上回った。レシオの次のレジスタンスは200日MAで、それを突破すると6月の高値がターゲットになり、その間にレジスタンスはほとんどない」(ストックトン氏)

当記事執筆時点、レシオは10月13日の高値15.74に向かっており、200日MAのレジスタンスは14.82となっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView, CoinDesk
|原文:Bitcoin to Outperform Ether in Coming Months, Chart Analyst Says