バイナンスは大丈夫、ではない/ReFi:Web3の次なるステップとは【日曜日に読みたい厳選8本】

暗号資産、ブロックチェーンを取り巻く現状は厳しいが、期せずして日本に注目が集まる状況にもなっている──今週公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたい8本を厳選。Merry Xmas!

バイナンスは大丈夫、ではない

バイナンスの現状は、Twitterに出回ったミーム画像が簡潔に表現している。

出典:Twitter

燃え盛る炎の中で、チャンポン・ジャオCEOは「大丈夫」と言っている。

実際は、間違いなく「大丈夫」ではない。…続きを読む

ジャオCEOのセルフカストディ攻撃はバイナンスを救えない

FTX破綻の余波の中、多くの人たちが暗号資産(仮想通貨)取引所の支払い能力について懸念を抱いていることは無理もない。米当局の起訴状によると、FTXの顧客資産、約80億ドルが姉妹会社のヘッジ・ファンドであるアラメダ・リサーチに送られ、失われた。

もちろん、サム・バンクマン-フリード氏の怪しい暗号資産帝国は例外的な存在かもしれない。…続きを読む

ReFi:Web3の次なるステップ

「ディジェネレット(degenerate)」の短縮版「ディジェン(degen)」は、暗号資産コミュニティで親しまれている言葉。ハイリスク・ハイリターンな暗号資産取引の特徴と、全財産を賭けてしまうような恐れを知らない暗号資産トレーダーを表す言葉となっている。ウォール街が暗号資産のボラティリティとネズミ講的ダイナミスクを軽蔑しているとしても、暗号資産まわりでは名誉の証として受け入れている。

しかし、こうした快楽主義的メンタリティを暗号資産の定義のデフォルトとしてしまうことは間違い。…続きを読む

暗号資産の重心シフト──悲惨な1年の解毒剤とは

年末というものは単にカレンダー上の日付であり、その翌日とは何も変わらない。それでも約束と内省の時のような気がするものだ。今回の記事が私にとっては、2022年最後のコラムとなる。先を見据えて、この先に待ち構える大きな変化を伝えるような言葉を紡いでみたいと思う。

後ろを振り返ることはしないつもりだった。最近はそればかりしていたから。…続きを読む

FTX破綻で露呈した資本主義の限界

資本主義は暗号資産に失望した。あるいは互いに失望させあったのかもしれない。

何も私は、サム・バンクマン-フリード氏をはじめとする、人々の信頼につけ込み、暗号資産業界の評判を台無しにした人たちに罪がなかったと言っているわけではない。…続きを読む

取引ボットで人間は不要に? そのメリット・デメリット

取引ボットで人間は不要に? そのメリット・デメリット【コラム】
画像:Shutterstock, modified by CoinDesk

トレーダーや投資家を描いた映画では、ウォール街の金の亡者やコンピューターを操るオタクがしばしば登場する。だが人間トレーダーの時代はすでに過去のものだ。ようこそ、「ボット」の時代へ。

トレーディング・ボットは、特定の市場条件が満たされたときに取引を実行するアルゴリズムを使用する。2000年代初頭から、特に市場データの高度化・複雑化に伴い、ボットは飛躍的に成長してきた。そして今、暗号資産市場に解き放たれようとしている。…続きを読む

自民党「web3政策に関する中間提言」──Web3を加速するか

自民党デジタル社会推進本部は12月16日、web3プロジェクトチーム(web3PT)がまとめた「web3政策に関する中間提言」を発表した。10月から10回にわたって開催されたweb3PTにおける議論の方向性が記されている。

自民党は2022年1月、NFT関連の政策を議論するために「NFT政策検討プロジェクトチーム」(NFT政策検討PT)を発足させ、4月に「NFTホワイトペーパー」を発表した。…続きを読む

「暗号資産の冬」でもWeb3へのVC投資は継続:PitchBookアナリスト

「暗号資産の冬」は、業界の隅々まで同じように襲っているわけではない。調査会社PitchBookのシニア・エマージングリサーチアナリストのロベルト・レ(Robert Le)氏は12月17日、CoinDesk TVに出演。ベンチャーキャピタル(VC)投資はレンディングや取引所のような中央集権的サービスからシフトしているが、Web3関連企業への投資は続いていると述べた。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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