ジェネシス、さらに30%の人員削減

暗号資産のレンディングやトレーディングを手がけるジェネシス・グローバル・トレーディング(Genesis Global Trading)は、さらなる人員削減を行った。同社広報担当者が1月5日、CoinDeskに宛てた文書で認めた。

本件に詳しい関係者によると、従業員の約30%を削減したという。同社は2022年8月、260人の従業員の20%を削減している。営業部門と事業開発部門が特に大きな打撃を受けたと同氏は付け加えた。

「業界の前例のない難局を乗り切るために、ジェネシスは世界中で従業員を削減するという難しい決断を下した。これらの措置は、事業を前進させるための継続的な取り組みの1つ。ジェネシスの事業、顧客、従業員にとって長期的にベストな結果を見出すための努力を続けている、才能豊かで献身的なチームの努力に心から感謝している」(広報担当者)

前日の4日、同社はクライアント宛て文書に、厳しい環境が続く間、「コストを削減し、効率化を推進する」と記していた。

ジェネシスは、暗号資産コングロマリット、デジタル・カレンシー・グループ(Digital Currency Group:DCG)の子会社で、FTX破綻が及ぼす広範な市場崩壊の影響を受けていた(米CoinDeskもDCGの子会社)。

11月、ジェネシスは同社デリバティブ事業で1億7500万ドルの資金が引き出せなくなったことを明らかにした。その後、同社は融資部門での顧客の引き出しを停止すると発表した。

8月のレイオフの前には、破綻した暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)に対して、12億ドルの返還を求めていた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Genesis Trading, Modified by CoinDesk
|原文:Crypto Lender Genesis Lays Off 30% More of Its Staff