Blockchain.com、全従業員の28%にあたる110人をレイオフ

暗号資産金融サービスを手がけるBlockchain.comは全従業員の28%にあたる約110人を解雇すると発表し、疲弊した暗号資産(仮想通貨)業界全体で大流血の事態となった恐ろしい1週間に拍車をかけた。

Blockchain.comは7月に、破綻した暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)に行った融資で2億7000万ドル(約353億円)の打撃を受け、約150人の人員削減を余儀なくされており、1月13日の人員削減はこれに続くものだ。

Blockchain.comの担当者は電子メールで「暗号資産エコシステムは、昨年の問題によって、そのコースと修正するような大きな逆風に直面している」と述べている。

「提供する製品と需要のバランスをより良くするために、運用コストと人員を削減して会社の規模を適正化するという難しい決断をした」

Blockchain.comの人員削減は、暗号資産取引所のコインベース(Coinbase)が従業員の20%、約950人の雇用削減を発表し、暗号資産ウォレットのメタマスク(Metamask)を手がけるコンセンシス(ConsenSys)が100人以上のスタッフを解雇する予定であるというニュースが続いた暗号資産の厳しい1週間をさらに悪化させるものだ。米CoinDeskは、2022年4月以降、業界全体で2万7000人近くの雇用が失われたと推定している。

Blockchain.comは、2021年初頭の約160人から拡大し、現在は約280人のスタッフがいる。影響を受けた従業員は全員、退職金を受け取っているが、その内容は国によって異なるという。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Brokerage Blockchain.com Lays Off 28% of Workforce as Industry’s Cruel Winter Continues