クラーケン、米顧客へのステーキングサービスを停止──SECに和解金約39億円

暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)は2月9日、米顧客向けの暗号資産ステーキングサービスを「直ちに」停止し、未登録の証券を提供したとするSEC(米証券取引委員会)との和解金として3000万ドル(約39億円)を支払うと発表した。

クラーケンは、イーサリアムブロックチェーンの次の大規模アップデート「シャンハイ」が実行されるまでステーキングが解除されないイーサリアム(ETH)を除き、米顧客がステーキングした資産は自動的にアンステイクされるとブログで述べている。アメリカ以外の顧客は影響を受けない。

SECは2月1日にクラーケンを提訴していた。

「ステーキング・アズ・ア・サービス(staking-as-a-service)、貸付、その他の手段を問わず、暗号資産仲介業者は投資家のトークンと引き換えに投資契約を提供する場合、証券法が求める適切な開示と保護措置を提供する必要がある。今日の取り組みは、ステーキング・アズ・ア・サービス提供事業者は登録し、完全、公正かつ信頼性の高い開示と投資家保護を提供しなければならないことを市場に明確にするものだ」とゲイリー・ゲンスラーSEC委員長は述べた。

コインベース(Coinbase)のほか、リド(Lido)をはじめとするDeFi(分散型金融)プロトコルもステーキングサービスを提供している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:KrakenのWebサイト(キャプチャ)
|原文:Kraken to Shut US Crypto-Staking Service, Pay $30M Fine in SEC Settlement