パクソス、SECと「建設的な議論」

SEC(米証券取引委員会)と「建設的な議論」を行っているとステーブルコインの発行を手がけるパクソス(Paxos)のCEO、チャールズ・カスカリラ(Charles Cascarilla)氏は2月18日、従業員宛てのメールで述べた。

同社はSECから、同社が手がけるステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)が連邦証券法に違反している可能性があると指摘されている。同社が自社ブランドで発行している「パックスドル(USDP)」は含まれていない。

パクソスはすでに、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の求めに応じて、BUSDの発行を停止すると13日に発表した。

2019年にBUSDを導入して以来、「市場は進化し、バイナンスとの関係はもはや当社の現在の戦略的優先事項と一致しない。13日にバイナンスとの関係を終了することを発表した」とカスカリラCEOはメールに記している。

発行停止を発表して以降、同社は大きな市場の混乱を招くことなく、28億ドル以上のBUSDの償還を促進したという。

SECは、連邦法に違反していると見なす暗号資産企業に対する規制を加速させている。例えば、大手取引所クラーケン(Kraken)は、ステーキングサービスが未登録の証券提供にあたるとの告発を受け、サービスを停止している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:パクソスのチャールズ・カスカリラCEO(CoinDesk)
|原文:Paxos Is Holding ‘Constructive Discussions’ With SEC