ビットコインオプションの取引高が22カ月ぶりの高水準に──銀行破綻の影響をヘッジ

暗号資産(仮想通貨)取引所のデリビット(Deribit)に上場されているビットコイン(BTC)オプションの取引は、アメリカの銀行破綻とそれに伴う市場の乱高下を受け、急増している。

暗号資産データプロバイダーのアンバーデータ(Amberdata)のデータによると、過去24時間にデリビットで24億ドル(約3220億円)相当のビットコインオプションが取引され、1日の取引高としては2021年5月17日以来最高となった。過去24時間に取引されたビットコインは、記事執筆時点で9万9195BTCと過去最高を記録している。イーサリアム(ETH)オプションの24時間想定元本は、執筆時点で合計9億4800万ドル(約1272億円)となり、11月以来の高水準になった。

デリビットでは、1つのオプション契約は1BTCと1ETHを表している。この取引所は、世界の暗号資産オプション市場の80%以上を占めている。オプションは、原資産(この場合はBTC)を、特定の価格で指定された期日までに売買する権利をトレーダーに与える。コール・オプションは買う権利、プット・オプションは売る権利を与えるものだ。

市場が不安定な中、ビットコインオプションの24時間取引高が急増した。(Amberdata)

1週間で3つの銀行が破綻したことが金融市場にボラティリティをもたらし、暗号資産と伝統的な市場のトレーダーの両方がオプションによるヘッジを求めることを余儀なくされた。ロイターによると、ウォール街の恐怖指数であるVIX指数に関連するオプションの取引量は先週、4年ぶりの高水準に急騰したという。

ビットコインは当初、シリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank)が3月10日に閉鎖されたことで圧力を受けたが、週末には買い戻された。銀行危機によってアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め継続の根拠が弱まったため、価格は10日深夜から25%近く上昇し、過去24時間では9%の上昇だった。

ビットコインの7日年率換算インプライド・ボラティリティ(IV)は、短期的に価格が乱高下することを市場が予想したもので、14日早朝に4カ月ぶりの高値となる90%まで上昇した。30日、60日、91日、180日のゲージも上昇しており、オプションの需要が高まっていることを示している。同様のパターンはイーサリアムオプション市場でも見られ、7日間のインプライド・ボラティリティは14日未明に2カ月ぶりの高値となる77%まで上昇した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Amberdata
|原文:Bitcoin Options Volume on Deribit Hits Highest Level in 22 Months as Bank Failures Breed Volatility