マトリックス法によるテクニカル分析(2023/3/24)ビットコイン、上昇トレンド継続か?:楽天ウォレット

本稿ではビットコイン相場をパターン分析・移動平均線(9MA・25MA)・一目均衡表・ボリンジャーバンド・MACD・RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。

※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。

サマリー

前回指摘した360万円を上抜け新たなトレンド発生中。足元では小さな三角持ち合いを形成しているが、セオリー的には上抜け、395万円辺りが次の目途か。総合評点は4.0と前回と変わらず。

パターン分析

3月9日から14日の上昇分の半値押しで下げ止まり反発。14日の高値を更新した事で上昇トレンド継続。足元では小さな三角持ち合いを形成、方向感が薄れているが、上昇トレンドの中での三角持ち合いでセオリー的には上抜け。三角形の頂点から底辺と同じ長さ伸ばすと約395万円。ブレークした場合はこの辺りが目先の目途となりそう。

評点:4

移動平均線

前回予告した様に3月17日にゴールデンクロス発生、相場は大きく値を伸ばしました。その分の上昇は既に一巡した感はありますが、両移動平均線とも上向きで上昇トレンドが継続しそうです。

評点:4

一目均衡表

ローソク足は雲の上に突き抜け、遅行線(緑)はローソク足を上抜け、転換線(青)が基準線(黄)を上抜け3役好転の買いサインが点灯。

評点:5

ボリンジャーバンド

バンドの上限から離れ、バンドウォークとまでは至らなかったが、トレンド発生を示すエクスパンションする中で上昇、トレンド継続を示唆している。

評点:4

MACD

3月14日にゴールデンクロスが発生、両線ともに上向きで買いサイン継続だが、やや両線の幅が縮小し始め、勢いは弱まっている印象。。

評点:4

RSI

前回同様、買われ過ぎ圏には突入していない。

評点:3

松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

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|編集:coindesk JAPAN
|画像:Rakuten Wallet
|転載元:https://www.rakuten-wallet.co.jp/market/market-list/2023/032402/