シバリウムのテストネット「Puppynet」が活況

シバリウム(Shibarium)ネットワークのネイティブテストネットであるPuppynetは、今年後半に予定されているメインネットリリースに先立ち、活発な動きを見せている。

ブロックチェーン・エクスプローラーのデータによると、Puppynetは3月11日の開始以降、20万弱のユニークウォレットからの70万件以上のトランザクションを処理した。取引件数は先週急増し、3月28日から29日にかけての24時間で11万4000件を超える取引があった。

Puppynetは70万トランザクションを達成した。(Shibscan)

Puppynetの活動はこれまでのところ活発で、今後の機能追加によってシバリウムのエコシステムトークンであるSHIBとBONEの価値が高まるかもしれないが、まだ注意すべき理由がある。

「シバリウムのアップグレードの財務的インパクトが不十分であると主張する人がいるかもしれない。しかし、我々の見解では、ベータテストネットワークのPuppynetは、わずか1週間余りで20万ウォレットという重要なマイルストーンに達した。継続的な作業を行う必要があるが、それは顕著な結果だと考えられる」と、DeFi(分散型金融)デリバティブプラットフォームSynFuturesのCEO、レイチェル・リン(Rachel Lin)氏はテレグラム(Telegram)のメッセージで述べている。

「さらに、シバリウムを開発したUnificationは、ネイティブな双方向の資産移転、ステーキング/デリゲートを可能にし、Shibaswap統合モジュールを含むオールインワンウォレットソリューションに取り組んでいると発表した。これらの動きから、シバリウムネットワークのネイティブトークンであるSHIBとBONEの価値は短期的に急上昇する可能性があるが、現在のマクロ経済情勢を考えると、そのような動きは短期間で終わる可能性が高い」とリン氏は警告している。

Puppynetなどのテストネットは、テスト目的で設計されたブロックチェーン・ネットワークだ。メインネット上の活動を模倣し、開発者はより広範なリリースに先立って、さまざまな問題のデバッグやネットワーク活動の監視を行うことができる。

シバリウムは、柴犬コインエコシステムの大きな発展として注目されている。柴犬コインはもともと、人気のある犬種の柴犬に因んだミームコインとして登場したが、その後、本格的なブロックチェーンプロジェクトとして位置づけられるようになった。

シバリウムはレイヤー2ブロックチェーン、つまりレイヤー1プロトコルの上に構築されたオフチェーンシステム(別のブロックチェーン)で、スケーリングやデータに関するボトルネックを軽減する。

これらのネットワークは、複数のオフチェーン取引を1つのレイヤー1取引に束ねることで、データ負荷や手数料を軽減することができるようになっている。

CoinDeskが以前報じたように、柴犬コインの開発者は、シバリウムがネットワーク上に構築された分散型アプリケーション(dApps)の安価な決済手段としての使用されるのとは別に、今後数年でNFTセクターが盛り上がると予想されるため、メタバースとゲームアプリケーションに焦点を当てると述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Shiba Inu’s Testnet ‘Puppynet’ Sees Rising Activity Ahead of Shibarium Mainnet