ぺぺコイン、価格下落後にクジラが買い集め──取引はバイナンスにシフト

ペペコイン(PEPE)のトレーダーは、最近の価格調整にも動じず、今後数週間における強気な価格動向を示唆する動きの中で保有残高を増やしている。

オンチェーン分析ツールのLookonchainは5月9日、3人のクジラ(大口保有者)が50%近い価格下落の後、「ぺぺコインを買い始めた」とツイートした。

CoinGeckoのデータによると、ぺぺコインは価格急落後に反発したため、過去24時間で4億2000万ドル(約570億円、1ドル135円換算)以上が取引された。

データはさらに、主な取引の舞台が分散型取引所(DEX)のユニスワップ(Uniswap)から中央集権型取引所のバイナンス(Binance)に移行したことを示している。バイナンスは先週、ぺぺコインを上場させた。

過去24時間で、バイナンスでは1億6000万ドル(約220億円)以上のペペコインが取引されたのに対して、ユニスワップは約5500万ドル(約74億円)。バイナンスへの上場で個人投資家にとってはよりアクセスしやすくなったこと、安価な取引手数料で取引できるようになったことが理由としてあげられる。

5月10日時点、ユニスワップではネットワーク混雑などのために、ぺぺコインの取引手数料は平均35ドルにのぼっていた。

またDEXToolsによると、ペペコイン保有者は9日、10万人を超えた。これは価格下落にもかかわらず継続的に購入が行われ、今後数週間で価格が反転する可能性を示している。

最大規模のペペコイン保有者の含み益は、400万ドル(約5億4000万円)から900万ドル(約12億2000万円)と推定される。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Crypto Whales Accumulate Millions in Pepecoin as Trading Volume Shifts to Binance