コインベース、機関投資家にビットコインとイーサリアムの先物取引を提供

暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)による規制されたデリバティブ取引所は、6月5日から機関投資家向けにビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の先物を提供すると6月1日のリリースで発表した。

コインベースは、昨年、ナノ・ビットコイン(BIT)とナノ・イーサ(ETI)を発行した後、機関投資家の需要増に対応するためにこれらの商品を作ったと述べた。

BTIとETIの先物取引は、それぞれ1契約あたり1ビットコインと10イーサリアムで、米ドルで毎月決済され、機関投資家は市場の賭けをヘッジしたり、長期的な市場見解を表明したりといった複雑な取引戦略でこの商品を利用することができる。

現在の価格では、BITとETIはそれぞれ想定元本で3万ドル(約417万円)と2万ドル(約278万円)の価値がある。

コインベースによると、BITとETIは従来のものと比べて「著しく低い手数料」で提供されているが、今回の手数料については6月2日の時点では言及されていない。

暗号資産デリバティブ市場は、ほとんど規制されていないにもかかわらず人気のある市場であり、過去24時間に取引所全体で取引された想定元本は1340億ドル(約18兆6200億円)を超え、ビットコインとイーサリアムに連動する商品はこのうち250億ドル(約3兆4700億円)以上に相当することがデータで示されている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Coinbase Derivatives Exchange to Offer Institutional Bitcoin and Ether Futures