暗号資産は今がチャンスか、「嵐の前の静けさ」か【日曜日に読みたい厳選9本】

暗号資産が進化の初期段階にあると考えると(実際、確かにそうだ)、暗号資産は飛躍的に成長する、他には類を見ない潜在能力を秘めている──今週公開されたコラムやインタビューなどから、日曜日に読みたいものを厳選。今週は9本です。

暗号資産が未来を担うなら、今がチャンス

この1年で、一般の人々が暗号資産(仮想通貨)に抱く感情は大幅に悪化しただろう。そのため、少なくとも市場と市場を動かす原動力がもっと確実になるまで、暗号資産には近づかないでおこうという考え方が生まれるかもしれない。

しかし長期的な視点で考えると、異なる見方ができる。暗号資産はまだ新しいテクノロジーであり、新しいテクノロジーには必ず普及曲線が存在する。そして、それを評価する良い方法が「メトカーフの法則」だ。…続きを読む

ビットコインなど暗号資産は「嵐の前の静けさ」か──債務上限問題解決で流動性低下

米債務上限問題が解決された後、流動性の引き締めが再開されるため、暗号資産(仮想通貨)市場は下落に備えることになる──市場関係者たちは、そう述べている。

米財務省の一般勘定の復元と、米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシートの縮小により、金融システムから数千億ドルの流動性が取り除かれ、今後数カ月の間に暗号資産価格にとっては重荷となる。…続きを読む

暗号資産企業の「アメリカ離れ」は本当か

ゲイリー・ゲンスラー氏は2021年に米証券取引委員会(SEC)委員長に就任した際、「分散化シアター」には懐疑的だと暗号資産(仮想通貨)プロジェクトに警告した。

これは、DAO(分散型自律組織)やプロトコルが実際にはあきらかに中核的指導者チームを抱えているのに、表面的にはリーダー不在(したがって、訴追不可能かもしれない)と誤解を招くような主張をすることを念頭においたものだ。…続きを読む

米債務上限合意に暗号資産は含まれず──ビットコインにはプラス

「crypto(クリプト)」「cryptocurrencies(暗号資産/仮想通貨)」という単語は、法案の第1稿にはまったく含まれていなかった。

それが良いことなのか悪いことなのか、私は悩んでいたが、デジタル資産マイニングエネルギー(Digital Asset Mining Energy:DAME)税が含まれなかったことから、業界にとってプラスと考え、良いことという結論に落ち着いた。…続きを読む

なぜ、主要新興市場は暗号資産に目を向けるのか──日本も不思議な動き

なぜ、主要新興市場は暗号資産に目を向けるのか──日本も不思議な動き【コラム】

メリカが政治的膠着状態に陥り、他の地域では暗号資産(仮想通貨)の規制フレームワークが構築されている。今、暗号資産に対する市民の需要の進化と見通しを検討することは重要なことだろう。

大国がインフレ、法定通貨の不安定さ、金融アクセスの独占的なコントロールに苦しみ、市民は一層、暗号資産に慣れ親しみ、中央集権的メカニズムに対する不信感を募らせている。…続きを読む

「良い経済ニュース=暗号資産価格下落」の関係に変化のサイン

今週発表されたアメリカの新規失業保険申請件数やGDP(国内総生産)は堅調に推移したが、暗号資産(仮想通貨)市場の値動きに大きな影響はなかった。

これまでは「良い経済ニュース=暗号資産価格下落」という関係があったが、これが変わり始めているサインかもしれない。…続きを読む

オープンAI創業者が取り組むWorldcoinへの深刻な疑問

オープンAI創業者が取り組むWorldcoinへの深刻な疑問【コラム】
Worldcoin

オープンAI(OpenAI)のCEOとして、今、世界中から注目を集めているサム・アルトマン(Sam Altman)氏は、生成AIのみならず、「Worldcoin」プロジェクトにも取り組んでいる。

同プロジェクトを推進する企業「Tools for Humanity」は先日、ベンチャーキャピタルから1億1500万ドル(約155億円、1ドル135円換算)を調達したと発表した。…続きを読む

潰れかけたNFTプロジェクトが復活──ペンギンが生き残った理由とは

潰れかけたNFTプロジェクトが復活──ペンギンが生き残った理由とは
pudgyworld.com

丸くて、かわいいペンギンのNFTコレクション「Pudgy Penguins」は、2021年7月のデビュー以来、成功と失敗の波を経験してきた。特に昨年、創設者たちについて疑惑が浮上した時には、急速な値下がりや人気の急降下などに苦しんだ。

「Pengus」や「the Huddle」と呼ばれる保有者コミュニティは、創設者たちがプロジェクトの当初のロードマップを実現できなかったことに腹を立てた。さらに、創設者たちがプロジェクトの資金を盗んだとの疑惑が浮上し、怒りは一段と高まった。…続きを読む

ロシアは暗号資産を強化すべきか、禁止すべきか

ブロックチェーンについて煮え切らない態度を取っている国がもうひとつある。ロシアだ。

ツイッターに投稿された現地レポートによると、病的に自己中心的なリーダーが率いる戦争中のこの国は、国営の暗号資産(仮想通貨)取引所を設立する計画を破棄したようだ。ロシア下院議員アナトリー・アクサコフ(Anatoly Aksakov)氏は、民間セクターによる暗号資産取引所の運営を可能にする規則を整備する予定だと語ったと報じられた。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock