暗号資産の「本質的な欠陥」とビットコインETFへの懸念とXRPの急騰【Weekly Review：7/8～7/14】

今週の注目！：BISの報告書

中央銀行の中央銀行と呼ばれるBIS。通貨をコントロール機関の大元とも言える存在だけに、暗号資産には懐疑的だ。

暗号資産は「本質的な欠陥」があるため、通貨としては不適切：BIS

ビットコインの価格予想

今週はビットコインの価格予想記事がいくつかあった。2023年も下半期に入り、2024年の半減期を控えて、強気な見方が広がっている

ビットコイン、2024年末までに12万ドルに：スタンダード・チャータード銀行

ティム・ドレイパー氏、ビットコインが25万ドルに達する予測を維持──時期は2025年に後ろ倒し

ビットコインは2024年の強気相場へ、だが12万ドルは現実的なのか

ビットコイン動向

ビットコインETFに対する楽観論が強まるなか、JPモルガンが警鐘を。一方で、ウォレット数の増加、ビットコインNFTの活況はビットコインの強さを伝えた。

ビットコイン現物ETFはゲームチェンジャーにはならない：JPモルガン

最低1BTCを保有するウォレット、100万を超えて過去最高を更新中

ビットコインNFT、再び注目を集める──Ordinalsは1日の鋳造が35万件に

米当局、3億ドル相当のビットコインを移動──闇サイトから押収したビットコインの一部か

XRP、イーサリアム

今週もビットコインの動きが目立つ週だったが、週末にリップル vs SECの裁判のニュースが伝わり、XRPが大きく上昇。暗号資産市場も広く上昇した。

XRP、96%上昇──SECとの裁判に一部勝訴

リップル vs SEC、判決内容を解説──リップルが一部勝訴

イーサリアムのステーキング率、大きなマイルストーンに近づく──規制圧力で預け入れペースは減速

Web3

Web3はゲームが牽引すると言われているが、ゲーム大手のセガはブロックチェーンゲームを見直し。「IVS Crypto 2023」などでゲームへの期待が広がるなかでの冷や水となった。一方、ドコモはWeb3子会社の名称を発表。

セガ、ブロックチェーンゲーム開発計画を見直し：ブルームバーグ

web3を推進する子会社の名称は「株式会社NTT Digital」　NTTドコモ

業界動向

柴犬、中国、CBDCといろいろな動きがあったが、活発化しているAIの動きは、暗号資産にも及んだ。

柴犬コインのレイヤー2ネットワーク「シバリウム」、8月に稼働予定

中国のデフレ、金融引き締めの終焉を示唆か──BTCは3万ドル超で堅調

2030年までに15のリテールCBDCが発行される可能性：BIS

イーロン・マスク氏のAI新会社設立発表で、AIトークン上昇

One More Thing…

今週は1つに。スマートフォンでのNFT利用が進みそうだ。Googleの動きは、当然、Appleにも影響してくるだろう。

Google Play、NFTに関するポリシー変更──アプリやゲームでの利用可能に

今週、CoinDesk JAPANは「キュリティ・トークン（デジタル証券）」の情報を集約する特設サイトを開設、年間特集企画「セキュリティ・トークン最前線」をスタートさせました。ブロックチェーンの活用は、暗号資産にとどまりません。これからも面白くて、役に立つ情報を伝えていきます。

｜文・編集：増田隆幸
｜画像：Shutterstock