イーサリアム先物ETFレースが始まった──6社がSECに申請
  • ボラティリティ・シェアーズは7月28日、イーサリアム先物ETFを申請した。
  • SECが申請を却下しなければ、最初のイーサリアム先物ETFは10月12日に始まる可能性がある。

数週間前のビットコインスポットETFの宣伝に続き、6社もの企業がアメリカ証券取引委員会(SEC)にイーサリアム(ETH)先物ベースの上場投資信託(ETF)を申請した。

最初は7月28日に申請したVolatility Shares Ether Strategy ETFだった。ボラティリティ・シェアーズ(Volatility Shares)は6月、同社の2x Bitcoin Strategy ETFがアメリカ初のレバレッジ型暗号資産(仮想通貨)ETFとなったことで脚光を浴びた。

その後、8月1日までに、Bitwise Ethereum Strategy ETFVanEck Ethereum Strategy ETFRoundhill Ether Strategy ETFProShares Short Ether Strategy ETFGrayscale Ethereum Futures ETFが申請した。

歴史的に、SECはイーサリアム先物を追跡するETFの申請を承認したことはなく、過去に10件近くが申請されてきたと、このプロセスに詳しい人物が米CoinDeskに語った。

SECが申請を却下しなければ、イーサリアム先物ETFは申請日から75日後にローンチされる。つまり、ボラティリティ・シェアーズが10月12日に最初のETFとなり、他はそれに続くことになる。

暗号資産関連ETFをめぐる市場の盛り上がりは、ビットコインスポットETFの申請が相次いだ後、特にブラックロック(BlackRock)が6月15日に最初の申請を行い、その後、7月上旬にコインベース(Coinbase)を監視共有パートナーとして再申請したことがきっかけとなった。

ARK 21Shares Bitcoin ETFは、ブラックロックのiShares Bitcoin Trustビットワイズ(Bitwise)のBitcoin ETP Trust、フィデリティ(Fidelity)のWise Origin Bitcoin TrustWisdomTree Bitcoin TrustVanEck Bitcoin Strategy ETFInvesco Galaxy Bitcoin ETF、ヴァルキリー(Valkyrie)のspot-bitcoin ETFなどの中で先頭を走っている。

自社の信託商品をETFに転換する申請を却下したとしてSECを提訴したグレイスケール(Grayscale)は、SECがビットコインのスポットETFの申請を承認する場合、すべての申請者に平等な待遇を与えるため、同時に承認すべきだと述べた。

グレイスケールは米CoinDeskの親会社であるデジタル・カレンシー・グループ(Digital Currency Group)の子会社である。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Race for Ether Futures ETFs Kicks Off With 6 Firms Filing SEC Applications