ビットコインが主要コインの上昇をリード──アナリストは急上昇のSOLになおも強気

ビットコイン(BTC)の急上昇が暗号資産(仮想通貨)市場を牽引し、さらにティッカー登録がアメリカでのビットコイン上場投資信託(ETF)承認への楽観的な見方を後押しして、強気のベットに拍車をかけた。

ビットコインの価格は10月24日に一時3万5000ドルを上回り、その後、後退した。この動きはETF承認の可能性を控えた需要に牽引された可能性が高く、1億7800万ドル(約267億円、1ドル=150円換算)のショート清算に関連して、トレーダーが損失ポジションをビットコイン購入でカバーしたため、買い圧力が高まったと見られる。

時価総額は8%上昇し、8月中旬以来の水準に達した。ビットコインのドミナンス(暗号資産市場におけるBTCの時価総額の比率)は50%を超え、このセクターでの需要を示唆した。

イーサリアムのガス代は400%急騰し、リスクの高いオンチェーントークン取引がトレーダーの間で人気を集めていることを示し、あまり知られていないHarryPotterObamaSonic10Inu(ティッカーはBITCOIN)とSPX6900(同SPX)は40%も急騰した。

一方、レイヤー1ブロックチェーンのソラナ(SOL)とアプトス(APT)は、過去1週間で30%近く上昇した後、上昇が鈍化したようで、供給過剰が両トークンの売りにつながる懸念が解消された。一部のトレーダーの間では、両トークンに対する強気の見通しが維持されている。

暗号資産ファンドDFGの創設者兼CEOであるジェームス・ウォー(James Wo)氏は、米CoinDeskへのメッセージで「両プロジェクトは、現在のレイヤー1パブリックチェーンの優れた代表だ」と述べた。「アプトスは高度な基礎技術と強力な大衆基盤を持つ新興パブリックチェーンの代表であり、ソラナは商業化に成功し、豊かなエコシステムと多数のユーザーを蓄積しており、FTX崩壊との関連から長い間過小評価されてきた」。

「時間が経過し、FTXの資産が凍結されていることが明らかになるにつれ、このセクターのポジティブなニュースがSOLに与える影響が大きくなっている」とウォー氏は述べた。

倒産した暗号資産取引所FTXは、ソラナの初期投資家であり、計画された権利確定スケジュールに従ってロック解除されたSOLを定期的に大量に受け取っていた。裁判所に提出された書類によると、9月の時点で11億6000万ドル(約1740億円)相当のトークンを保有していた。

しかし、FTXの破産財団は今月初め、550万SOL(当時1億2200万ドル相当)を保有していることを示し、弱気な懸念を鎮めた。

ミナ(MINA)は、韓国最大の暗号資産取引所であるUpbitがこのトークンを上場したことで、70%も急騰した。CCDataのレポートによると、Upbitは7月に初めて取引高で中央集権型取引所のコインベース(Coinbase)とOKXを上回った。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Leads Crypto Majors’ Gains; Analysts Bullish on SOL After 30% Weekly Jump