ドージコイン価格が上昇し、先物建玉も急増──弱気の兆候か
  • ドージコインへの賭けの売買代金は過去24時間で40%以上増加し、4月以来の高水準に達した。
  • レバレッジをかけたベットの増加は、ある企業がDOGEを月に送る予定だと発表した11月16日に12%の急騰を見せた後のことだった。
  • しかし、DOGE価格の急騰は一般的に弱気の指標と考えられている。

ドージコイン(DOGE)先物の主要指標は過去24時間で約40%急騰し、トレーダーのリスクテイク行動の高まりを示しており、これは暗号資産(仮想通貨)市場では歴史的に局所的な価格の頂点を示してきたものだ。

未決済の先物への賭けである建玉は、11月17日に70億DOGE以上に急増し、過去には4月に見られたレベルに達した。これらのポジションは現在の価格で6億ドル(約900億円、1ドル=150円換算)の価値がある。

DOGE先物建玉は4月の水準に到達した。(Coinglass)

先物ポジションの半分近く、2億7500万ドル(約412億5000万円)相当がバイナンス(Binance)で賭けられており、次いでバイビット(Bybit)が1億3400万ドル(約201億円)、OKXが8500万ドル(約127億5000万円)となっている。ロングとショートの比率は50%で、トレーダーがすべてのベットをヘッジしている可能性を示唆している。

建玉の増加は通常、先物トレーダーの強気バイアスを示す。しかし、建玉が増えすぎたり、突然急増した場合は、トレーダーがショート・ポジションを構築している可能性があり、市場トレンドの変化を示す弱気シグナルとなる。

DOGEの建玉の増加は、一般的な市場から見ると異常値だ。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要トークンを追跡する先物は5%下落した

ピッツバーグを拠点とする宇宙ベンチャー企業のアストロボティック(Astrobotic)が12月のミッションで現物のドージコインを月に運ぶことを計画しているという報道を受け、DOGEの価格は16日に12%以上跳ね上がった。

一部のトレーダーは、DOGEのようなミームコインの突然の急騰は一般的に弱気なイベントであり、より広範な暗号資産ラリーの終わりと同義であるリスクテイク行動の高まりを示すと述べている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Coinglass
|原文:Dogecoin Futures Open Interest Jumps to 7B DOGE, Indicating Risky Bets