三菱商事が、三井物産、丸紅に続いて不動産セキュリティ・トークン(ST)に参入した。
三菱商事の100%子会社のダイヤモンド・リアルティ・マネジメント(DREAM)、三菱UFJ信託銀行、大和証券は1月31日、不動産セキュリティ・トークン(ST)の公募に関して協業し、募集・発行を完了したと発表した。ST発行には、Progmat社が提供するデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat(プログマ)」を活用した。
対象となった不動産は、東京・大阪に立地する学生レジデンス3物件。発行口数/発行総額は、3500口/35億円。
DREAMは、2004年10月の設立以来、不動産私募ファンドの組成・運用を手がけ、機関投資家や事業会社に不動産投資運用サービスを提供してきた。今回、不動産STに取り組むことで、これまで機関投資家や事業会社に限られていた大型不動産への投資機会を一般投資家にも提供し、不動産投資マーケットの一層の拡大と発展を目指すという。
また今回のST発行で、Progmatを活用した案件は20案件目となり、取扱金額(原簿管理対象資産残高)は1000億円を超えた。不動産STは2024年も大きな成長を見せそうだ。
|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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