ドイツ第2の銀行が暗号資産取引に参入:ブルームバーグ

ブルームバーグによると、ドイツ第2の銀行であるDZ銀行は今年後半に暗号資産(仮想通貨)取引の試験運用を開始する予定だという。

DZ銀行幹部のソアド・ベンクレッダ(Souad Benkredda)氏はブルームバーグに対し、約700の協同組合の中央機関である同銀行は、さまざまな暗号資産を上場させたいと考えており、「アドバイスなしで」投資できる顧客を対象にする予定だと語った。

「Genoverbandの調査によると、2行に1行は、顧客にこのソリューションを提供したいと考えている」とベンクレッダ氏は言う。「最終的には、各銀行が独自に決定することになる」。Genoverbandは2500以上の協同組合組織のための監査・コンサルティング団体だ。

フランクフルトを拠点とし、6270億ドル(約91兆円、1ドル=145円換算)の運用資産を持つ同行は、11月に暗号資産カストディ・プラットフォームをリリースした。このリリースは、暗号資産関連サービスの構築にメタコ(Metaco)のテクノロジー・ソリューションを利用すると発表してから数カ月後のことだった。

DZ銀行のビットコイン(BTC)取引への参入は、アメリカでのスポット上場投資信託(ETF)の申請が承認され、ブラックロック(BlackRock)やフィデリティ(Fidelity)が数十億ドル規模の取引への道を開くなど、機関投資家の間で暗号資産が世界的に採用されるのと並行して行われた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Germany Banking Giant DZ to Pilot Crypto Trading This Year: Bloomberg