ドイツ銀行、暗号資産カストディのランセンスを申請

独銀大手のドイツ銀行は、ドイツで暗号資産(仮想通貨)カストディ事業を展開するための申請を行ったと6月20日に発表した。

「我々は暗号資産カストディのためのBaFinライセンスを申請した」とドイツ銀行の広報担当者はCoinDeskに述べた。

ドイツ銀行は2021年2月、「保険として利用できるグレードの保護機能を備えた、機関投資家グレードのホット/コールド・ストレージソリューション」を提供できるようにするために、暗号資産カストディを検討していると述べている。

当時、ドイツ銀行が段階的に立ち上げるとしていたカストディ・プラットフォームは、最終的にはプライムブローカーを通じて暗号資産を売買できるようになり、さらに税務処理、評価サービス、ファンド管理、貸し出し、ステーキングや投票などのサービスも提供できるようになるとしていた。

ドイツ銀行は以前から暗号資産分野で積極的に活動してきた。直近では、同行の資産運用部門DWSが、2つの暗号資産企業の少数株式を取得するための交渉に入ったと伝えられた。

ブルームバーグによると、20日に行われたカンファレンスで、ドイツ銀行の商業銀行部門責任者デヴィッド・リン(David Lynn)氏は、同行は現在「デジタル資産とカストディの事業を構築している」と述べたという。

2月には、DWSのステファン・フープス(Stefan Hoops)CEOが、現在の暗号資産価格の低迷は資産運用部門に「興味深い機会」をもたらす可能性があると述べていた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Deutsche Bank Applies for Digital Asset License in Germany as TradFi Pushes Further Into Crypto