ETFへの期待の中で、イーサリアムトレーダーは3500ドルを目指す
  • 2月15日、イーサリアムの価格が2022年4月以来の2800ドルに到達した。
  • 「9日足らずでの15%もの上昇は、1月に強気派がポジションを再設定した後の大きな買い意欲を示唆している」とあるアナリストは述べた。

2月15日、イーサリアム(ETH)の価格が2800ドルの大台を突破した。トレーダーがアメリカでイーサリアムのスポット上場投資信託(ETF)が承認される可能性に賭けており、機関投資家に対する魅力を高める可能性がある。

15日の時点で、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、ブラックロック(BlackRock)、フィデリティ(Fidelity)、アーク&21シェアーズ(Ark and 21Shares)、グレイスケール(Grayscale)、ヴァンエック(VanEck)、インベスコ&ギャラクシー(Invesco and Galaxy)、ハッシュデックス(Hashdex)がイーサリアムETFの申請を提出している。 彼らはすでに1月中旬からビットコイン(BTC)のスポットETFを提供している。 それ以来、これらのファンドは110億ドル(約1兆6500億円、1ドル=150円換算)相当のBTCを蓄積し、その価格を5万2000 ドルまで押し上げることに貢献した。

オブザーバーによると、同様の動きでETHの需要が高まる可能性があるという。 もう一つの強気材料は、規制されたイーサリアム商品では最大で年間5%の報酬が提供される可能性があることだ。ビットコインにはない、このような商品はすでにヨーロッパの一部で提供される予定になっている。

建玉(ETH価格に連動する未決済の先物契約数)は15日時点で90億ドル(約1兆3500億円)以上に上り、2月初めから30%近く上昇した。Coinalyzeのデータによると、過去24時間の先物ポジションの57%が強気だ。

トレーダーは、イーサリアムは今後数カ月で2022年の高値に回復する可能性があると見ている。トークンの過去最高値は2021年11月の約5000ドルだ。

FxProのマーケットアナリストであるアレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏はCoinDeskへのEメールで「新たな成長の波の一部として、ETHはすぐに3500ドルに近づく可能性がある」と述べた。「9日足らずでの15%もの上昇は、1月に強気派がポジションを再設定した後の大きな買い意欲を示唆している」。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Ether Traders Target $3.5K as ETH Jumps on ETF Expectations