LPSによる「暗号資産の取得・保有」が実現に向け前進──改正案が閣議決定

LPS(投資事業有限責任組合)による暗号資産の取得・保有が実現しそうだ。

経済産業省は2月16日、「新たな事業の創出及び産業への投資を促進するための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案」が閣議決定されたと発表した。現在開会中の第213回通常国会に提出される予定という。

改正案には「投資事業有限責任組合契約に関する法律の一部改正」が含まれ、国会を通過すれば「投資事業有限責任組合(LPS)の取得及び保有が可能な資産への暗号資産の追加等を措置」が行われることになる。

現在、LPSによる暗号資産の保有は認められておらず、国内のベンチャーキャピタル(VC)は、暗号資産での資金調達を目指すWeb3.0系スタートアップに投資することができない。

日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は昨年12月、LPS法改正に向けた「LPSによる暗号資産の取得及び保有等に関する提言」を公表していた。

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改正によって、Web3マスアダプションに向けて、ハードルの1つが解消されることになる。

|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:JCBAの提言より