レイヤーNの諮問委員会にフィデリティ・インターナショナルの元デジタル資産担当幹部が参加

イーサリアムブロックチェーン上で金融アプリケーションをスケールするために設計されたロールアップネットワークであるレイヤーN(Layer N)は21日、香港を拠点とするフィデリティ・インターナショナル(Fidelity International)の元幹部であるリュック・フローリッヒ(Luc Froehlich)氏を諮問委員会のメンバーに任命したと発表した。

レイヤーNは、機関投資家の流動性をオンボーディングすることを目指す金融エコシステム向けに最適化された特殊なロールアップのネットワークである、イーサリアムのステートネット(StateNet)だ。

フローリッヒ氏はレイヤーNに参加する前に7年間、デジタル資産ソリューションのグローバル責任者として、フィデリティ・インターナショナルが暗号資産およびトークン化資産に進出するのを主導した。

フローリッヒ氏は電子メールでのCoinDeskとのインタビューで、レイヤーNのアーキテクチャが金融テクノロジーの断片化という中核的な課題に対処するものであるため、諮問委員会に参加すると述べた。

フローリッヒ氏は、「シームレスに通信して流動性を共有できるカスタマイズ可能な仮想マシンのネットワークを導入することで、レイヤーNは伝統的なシステムのサイロ化されがちな運用を克服する」と述べた。

レイヤーNがゼロ知識証明を利用していることで、トランザクション(取引)の内容を明らかにすることなく検証できるようになり、トランザクションの機密保持に対する伝統的金融(TradFi)のニーズに対応し、規制上・競争上の要件を満たすことになるとフローリッヒ氏は説明した。

フローリッヒ氏は、「ブロックチェーン技術は今や、伝統的金融の基盤となっている老朽化したインフラに真剣に挑戦する機が熟している」と述べた。

レイヤーNは最近、ブラックパイン(BlackPine)からの戦略的投資とVSFGとの提携を通じ、Web3サービスの拡大を目指してアジア市場への参入を発表した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Fidelity International
|原文:Former Fidelity International Digital Assets Executive Joins Advisory Board of Ethereum L2 Layer N