ビットコイン、半減期前に過去最高値を更新か:一部のトレーダーが予想

陶酔的なセンチメント、機関投資家の買い需要、そしてビットコイン(BTC)の半減イベントに関連した過去の上昇により、この暗号資産(仮想通貨)は3月に過去最高値の6万9000ドルを超える勢いだと一部のトレーダーは述べている。

ビットコインの半減期は常に価格上昇と関連しており、過去のイベント後の数カ月で資産価格は数百%上昇した。半減は約4年ごとに起こり、マイナーへのブロック報酬が減少する。カウントダウン時計によると、次の半減期は4月中旬と予想されている。

需要が一定か、増加する限り、公開市場に出回る新規ビットコインが少なくなると価格は上昇する傾向がある。歴史的な値動きが今後も繰り返されるとは限らないが、上昇への期待が投資家を後押しし、この資産に大きく賭ける可能性がある。

Hectic Labsのブライアン・レジェンド(Bryan Legend)CEOは、米CoinDeskに対してテレグラムのメッセージで、「期待感は常に買い意欲の増加や、言葉は悪いが『FOMO(Fear of Missing Out:見逃したり取り残されたりすることへの不安)』につながる」と述べた。「投資家は供給の減少で価格が上昇し、半減期前の上昇が新たな強気センチメントで新たな強気相場に寄与すると予想している」。

「しかし、実際の半減イベントまでのラリーは、短期的な利益を実現する絶好のタイミングだ」とレジェンド氏は付け加えた。

一方、一部のトレーダーは、機関投資家の需要とビットコイン上場投資信託(ETF)の初期の成功が価格を押し上げる可能性が高いと見ており、ビットコインが3月に過去最高値である6万9000ドルを超えると予想している。

「ビットコイン半減まであと54日、2024年半ばのアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待もあり、ビットコイン価格は5万ドルをサポートラインとし、3月に過去最高値を更新するような動きを見せる可能性がある」とBitget Researchのチーフアナリストであるライアン・リー(Ryan Lee)氏は米CoinDeskにメッセージを寄せた。

「アメリカ国内の9つのビットコインETFの取引高が先週、32億ドル(約4800億円、1ドル=150円換算)と過去最高を更新し、機関投資家の強気なセンチメントを示している」とリー氏は付け加えた。

ビットコインETFは2月27日に累計20億ドル(約3000億円)を取引した。ブラックロック(BlackRock)のIBITは2日連続で13億ドル(約1950億円)を超える1日の取引高を記録した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Bulls Target $69K Lifetime Highs Ahead of Halving