証券と分類されても、イーサリアムETFは可能:ブラックロックCEO

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のCEO、ラリー・フィンク(Larry Fink)氏は、米証券取引委員会(SEC)がイーサリアム(ETH)を証券と分類した場合でも、イーサリアムETFは可能だと述べた。

27日のFox Businessで、イーサリアムが証券とされた場合も、ブラックロックはイーサリアムETFを上場させることは可能かと質問された同氏は「可能だと思う」と答えた。

SECは、イーサリアムが有価証券に当たるかどうかを検討していると伝えられている。フォーチュンは今月初め、SECはイーサリアムを有価証券に分類しようとしており、その一環として数社に召喚状を送付したと報じた。

こうした動きのため、イーサリアムETFの可能性について、アメリカでは疑問が広がった。

だが、フィンク氏の姿勢は、楽観主義に希望を与えている。

ブラックロックを含む8つの発行希望者が、イーサリアムETFをSECに申請した。最終決定は5月に予定されているが、専門家は、SECがイーサリアムの性質をどう判断しようとも、申請は承認されないと予測している。

ブラックロックはまた、現在11となったビットコインETF発行体の1つ。同社のビットコインETF「iシェアーズ・ビットコイン・ファンド(IBIT)」は、わずか2カ月半で150億ドル(約2兆2500億円、1ドル150円換算)以上の資産を集め、圧倒的な成功を見せている。IBITは「ETFの歴史の中で最も急速に成長しているETF」とフィンク氏はFox Businessで語った。

「私はビットコイン(BTC)の長期的な実現可能性について非常に強気だ。我々は今、より流動性が高く、より透明性の高い市場を作り出している。非常に驚いており、以前には決して予測していなかったことだ」

次はイーサリアムETFかとの質問に対して、フィンク氏は「そう考えている」と答えた。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:BlackRock’s Fink Says an Ether ETF Is Possible Even if ETH Is a Security