アニモカブランズジャパン、NFTローンチパッドを夏に提供──日本と世界をつなぐWeb3へのゲートウェイ目指す

アニモカブランズジャパン──Web3分野への大規模な投資や、独自のWeb3エコシステムを構築する香港のアニモカブランズの日本法人──はこの夏、NFTローンチパッドの提供を開始する。4月12日に同社が発表、同時に販売を希望するプロジェクトの募集を開始した。

アニモカブランズが持つ450の投資先、およびそれらが構築する約7億人のエコシステムを活用し、日本と海外をつなぐWeb3へのゲートウェイを目指すという。

すでに同社は日本のIPホルダーのWeb3領域におけるグローバル展開を支援している。2023年9月にはドリコムとパートナーシップを締結、2024年2月にはWeb3ゲーム『THE LAND エルフの森』のグローバル展開支援を発表した。また、4月1日には海外発Web3プロジェクトの日本展開支援を本格開始すると発表した。

今回のNFTローンチパッドは、そうした取り組みを強化するための重要な施策の1つとなる。

コインチェックでNFT事業を手がけ、現在はアニモカブランズジャパンの副社長を務める天羽健介氏は、前職も含め「2021年からNFT事業に関わっているなかで、NFTのユースケースについての実証実験が世界中で繰り返され、そのトレンドも二巡三巡し、本質的にNFTを使う必要性についても解像度が高まっている印象がある。最近では大手企業におけるマーケティング活用の動き、例えば、メンバーシップNFTやロイヤリティプログラムでの活用の動きが見えてきている」と語った。

(アニモカブランズジャパンの副社長 天羽健介氏/写真:小此木愛里)

さらに、Web3においては「基本的には、一人ひとりがウォレットとともに分散型ID(DID)を持ち、ウォレットの中にNFTやさまざまなトークンを保有し、P2Pでアクションしていくことが理想。そうした姿を見据えたときに、最良の選択肢をグローバルから日本に、また日本からグローバルに提供する場を作ることが必要と考えた」と続けた。

アニモカブランズは、DID「Moca ID」でつながる巨大なWeb3エコシステムの構築、そしてそれをベースにしたビジネスを模索。日本ではIPホルダー支援のほかに、KDDIとの連携も発表している。今回の取り組みも、その大きな全体像の中でのひとつだ。

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NFTローンチパッドを含めた事業開発を担当する中島裕貴氏は「グローバルで注目を集めるプロジェクトや、世界で戦える日本発のプロジェクトなど、ローンチパッドに訪れたお客様にもワクワクしていただけるようなNFTを取り扱っていきたい。また、メンバーシップNFTやロイヤリティプログラムなどを通して、お客様にNFTの購入やトレードを楽しんでいただけるような体験を提供していきたい」と述べた。

ほんの数年前のNFTの盛り上がりと比べると、まだまだ動きは低調なように思えるが、「NFTを使う意味をしっかり考えたプロジェクトが水面下で動いている。一方で、Web3ゲームはスタート時点からグローバルを目指すケースも多く、いくつかご相談を受けている」(天羽氏)。

決済方法はクレジットカードと暗号資産。販売方法は、抽選、先着順、AllowList(優先購入権)を利用した販売、リビール有無などに柔軟に対応予定。対応チェーンは、イーサリアムとポリゴンとなる。

|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:アニモカブランズジャパンのWebサイト(キャプチャ)