香港のETFが期待外れに終わり、ビットコインは6万2000ドルを割り込む
  • 香港のビットコインETFの需要が低迷し、BTC、ETHが下落した。
  • ETF6銘柄の初日の取引高はわずか1100万ドルだった。

ビットコイン(BTC)は、香港で新たに上場されたビットコインとイーサリアムに連動する上場投資信託(ETF)の人気が低いというデータが示された後、欧州時間に売り圧力に直面した。

CoinDeskのデータによると、時価総額でトップの暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、協定世界時午前9時(日本時間午後6時)までの60分間で、6万3300ドルから6万1000ドル台まで2%近く下落した。第2位の暗号資産であるイーサリアム(ETH)は2.8%下落し、3066ドルとなった。

4月30日に香港で取引を開始した6つのETFは予想を大きく下回り、合計取引高はわずか1100万ドル(約17億円、1ドル=155円換算)と、予想されていた1億ドル(約155億円)の数分の一にとどまった。ビットコインETFが850万ドル(約13億円)で、残りがイーサリアムETFだった。

この取引高はアメリカのスポットビットコインETFの初日の6億5500万ドル(約1015億円)を大幅に下回っている。アメリカでは1月11日に12銘柄のスポットビットコインETFの取引が開始され、それ以来120億ドル(約1兆8600億円)近い投資家の資金が流入している。しかし、資金流入は最近鈍化しており、ビットコインの上昇トレンドは失速している。

スポットETFは、投資家が暗号資産を所有することなく、そのエクスポージャーを得ることを可能にする。ロールオーバー・コストがかかる先物ベースのETFよりも優れたオプションと考えられている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Slips Under $62K as Hong Kong ETFs Disappoint