- ブラックロックのIBITには2億9000万ドル超の資金が流入し、1日の資金流入額としては今月、そして4月以降でも最高となった。
- ETF全体では、5月21日に3億ドル近い資金が流入し、グレイスケールのGBTCには5日連続で資金が流入した。
アメリカで人気のビットコイン(BTC)スポット上場投資信託(ETF)は、ビットコインが1カ月ぶりに7万ドル台で取引される中、比較的低調な数週間を経て再び活発化している。
ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)が公表した速報データによると、ブラックロック(BlackRock)のIBITには21日に2億9000万ドル(約450億円、1ドル=155円換算)超の資金が流入し、1日の資金流入額としては今月の、さらには4月5日以来の最高額を記録した。
IBITの商品ページによると、IBITの総保有額は現在190億ドル(約2兆9450億円)以上に膨れ上がっている。
Bitcoin ETF Flow (US$ million) – 2024-05-21
— Farside Investors (@FarsideUK) May 22, 2024
TOTAL NET FLOW: 305.7
(Provisional data)
IBIT: 290
FBTC: 25.8
BITB: -4.2
ARKB: 0
BTCO: 0
EZBC: 0
BRRR: 0
HODL: -5.9
BTCW: 0
GBTC: 0
DEFI: 0
For all the data & disclaimers visit:https://t.co/4ISlrCgZdk
21日の数字は、IBITが低水準の流入、あるいは資金流入ゼロを記録した今月初めの動きと比較して、異常に大きなものとして際立っている。また、IBITは4月に史上初の資金流出日を記録し、ビットコインに対する弱気なセンチメントを招いたと報じられている。
しかし、今週はイーサリアム(ETH)のスポットETFがアメリカで承認されることへの期待や、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が現在行っている大統領選挙キャンペーンによる暗号資産(仮想通貨)への前向きな見通しとともに、動きが活発になっている。
一方、グレイスケール(Grayscale)のGBTCは4日連続で資金流出がなく、1月にETFが上場されて以来、最大の損失となっていたこの商品にも一時的な下げ止まりが見られている。
ETF全体では、21日に約3億ドル(約465億円)の純流入があった。流出したのはビットワイズ(Bitwise)のBITBとヴァンエク(VanEck)のHODLのみで、それぞれ400万ドル(約6億2000万円)と500万ドル(約7億7500万円)の流出だった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock’s Spot Bitcoin ETF Records Biggest Inflows Since April as BTC Hovers at $70K