先週はビットコインに20億ドル流入、イーサリアムにも機関投資家の買い
  • ビットコインは19億7000万ドル以上の流入を記録し、投資活動を牽引した。一方、イーサリアムは7000万ドル近い流入を記録し、3月以来最高の週となった。
  • 一部のトレーダーは、イーサリアム関連商品の購入活動が今後も続くことを予想しており、2024年には同資産の価格が1万ドルに達するとの見方もある。

資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)は6月10日のレポートで、先週の暗号資産(仮想通貨)投資商品の資金流入額は約20億ドル(約3100億円、1ドル=155円換算)に達し、5週間にわたる流入額が43億ドル(約6665億円)を超えたと発表した。

上場取引商品(ETP)の取引高は、前週比55%増の128億ドル(約1兆9800億円)に増加した。ビットコイン(BTC)は19.7億ドル(約3053億円)超の資金流入を記録し、投資活動を牽引した。一方、イーサリアム(ETH)は3月以来最高の資金流入を記録し、約7000万ドル(約108億円)の流入となった。

アメリカにおけるビットコインの現物ETF(上場投資信託)の購入活動は、すべての商品で正味流入額がゼロの日々が続き、ブラックロック(BlackRock)のIBITなどの主要商品からの流出さえあった4月の悲惨な数週間の後、5月中旬以降は持ち直している。その後は流入額は増加しており、IBITは先週、運用額が最大のビットコインETFとなり、1月の発行以来200億ドル(約3兆1000億円)以上の資産を集めたことになる。

暗号資産関連商品への流入額。 (CoinShares)

「異例なことに、ほぼすべてのプロバイダーで資金流入が見られ、既存業者からの資金流出は引き続き鈍化している」とコインシェアーズのリサーチ責任者のジェームス・バターフィル(James Butterfill)氏は述べている。「価格上昇により、運用資産総額(AUM)は今年3月以来初めて1000億ドル(約15兆5000億円)を突破した。

バターフィル氏は、ETHの購入は、イーサリアム現物ETFを許可するというSECの意外な決定に対する反応だった可能性が高いと付け加えている。

一方、一部のトレーダーは今後数カ月間、ETH関連商品への資金流入は続き、年末に向けて上昇すると予想している。

「50億~100億ドルの新たな資金が、短期から中期的にイーサリアム関連商品に流入する可能性がある」とティール・キャピタル(Tyr Capital)の最高投資責任者(CIO)を務めるエドゥアール・ヒンディ(Edouard Hindi)氏は10日のメールでCoinDeskに語った。「これにより、年末にかけてETHとそのエコシステムに新たな最高値を更新するラリーが起こる可能性がある」

「2024年の価格目標を1万ドルに設定することは、現在ETHがデフレ傾向にあるなど、他の支援要因を考慮すると、妥当な目標だ」とヒンディ氏は付け加えている。

5月、アメリカ証券取引委員会(SEC)はイーサリアム現物ETFに関連する重要な申請を承認した。これは、時価総額第2位の暗号資産にとって歴史的なマイルストーンだ。

規制当局は、ヴァンエク(VanEck)、フィデリティ(Fidelity)、フランクリン(Franklin)、グレイスケール(Grayscale)、ビットワイズ(Bitwise)、アークインベスト・21シェアーズ(ARK Invest 21Shares)、インベスコ・ギャラクシー(Invesco Galaxy)、ブラックロック(BlackRock)の8つのETFについて、ナスダック、NYSE Arca、Cboe BZXの各取引所に上場するための書類を承認した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Bags $2B Inflows, Ether Sees Highest Institutional Buying Since March