ビットコインETFに3月以来最高の1日8億8000万ドルが流入──BTC価格は7万1000ドルを突破
  • アメリカのビットコイン現物ETFは6月4日、フィデリティのFBTCを筆頭に8億8000万ドル以上の資金流入を記録した。
  • アジア取引時間中にビットコインは7万1000ドルを超え、過去24時間で3%上昇し、CoinDesk20指数は2.65%上昇した。

アメリカのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は、6月5日に発表された暫定データによると、4日にフィデリティ(Fidelity)が主導して8億8000万ドル(約1364億円、1ドル=155円換算)以上の資金流入があったことがわかった。

このデータが公表されたアジア取引時間中、ビットコインは7万1000ドルを超え、過去24時間で3%上昇しました。時価総額上位の幅広い暗号資産(仮想通貨)で構成されるCoinDesk20指数(CD20)は、2.65%上昇した。

フィデリティのFBTCは、同種の商品の中で最も多い3億7800万ドル(約586億円)の資金流入を記録した。ブラックロック(BlackRock)のIBITは2億7000万ドル(約418億5000万円)、流出で悪名高いグレイスケール(GrayScale)のGBTCは2800万ドル(約43億4000万円)だった。

これは3月以来最高の流入額で、1月に11のビットコインETFが上場して以来、全体としては2番目に高い流入額だった。

4月中旬から5月初旬にかけての低迷期を経て、全般的に強気なムードが広がる中、最近になって流入が活発化している。低迷期間中には、流入額がゼロの日や、ブラックロックのIBITなどの主要ETFからの流出があった日も見られた。

ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はXで、過去4週間でETFは33億ドル(約5115億円)を受け入れ、年初来の純流入額は150億ドル(約2兆3250億円)を超えたと述べた。

この活発化は、イーサリアム(ETH)現物ETFがアメリカでの上場を承認され、また、現在行われているアメリカ大統領選挙で暗号資産に肯定的な見通しが出された後のことだ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Crosses $71K as BTC ETFs See $880M Inflows in Best Day Since March