米SECがビッグデータでブロックチェーンのリスク管理検討

米国証券取引委員会(SEC)が、ブロックチェーン上のビッグデータを活用した仮想通貨取引などのリスク管理の検討を始める。

SECは、取引量で最も広く利用されているブロックチェーンにおけるデータを提供できる民間企業を探していると、2019年1月31日付の告知文で明らかにした。

求められるデータは容易に審査が可能なフォーマットで、データ情報の抽出方法を明記の上、仮にデータの変換ツールを用いた場合は、データ情報の消失を防ぐための変換方法を明らかにする必要がある。また、SECは、可能な限り多くの取引内容を特定できるデータの取得を模索している。

SECが仮想通貨におけるリスクの監視、管理体制を強化する背景には、市場環境に対する懸念がある。SECは2019年に、検査対象で優先するべきものとして仮想通貨を挙げている。価格の変動性や、技術や仮想通貨関連プロダクトの複雑性による誤解を招く開示資料の存在に加えて、投資家資産を安全に保管する点における懸念は払拭されていない。

SECは2018年10月に、FinHub(Strategic Hub for Innovation and Financial Technology)を設立し、イニシャル・コイン・オファーリング(ICO)による資金調達を計画するベンチャー企業などが、プロダクト説明における法的なアドバイスを受けられる施策を講じた。

米国のもう一つの監視組織、商品先物取引委員会(CFTC:Commodituy Futures Trading Commission)は昨年12月、イーサリアムに関する技術的知見とその使用状況に関する情報を収集すると述べた。仮想通貨をベースにしたデリバティブ市場におけるコンプライアンスを強化するのが狙いだ。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真: U.S. SEC image via Shutterstock
原文: US SEC Seeking Big Data Tool for Major Blockchains