「ポテチ音」をブロックチェーンでIP化──博報堂キースリー、カルビーらが新音楽レーベル設立

博報堂キースリーは4月30日、カルビー、blowoutと共同で、音楽レーベル「じゃがレコード」の設立を発表した。

このレーベルは、カルビー商品の「タベオト」(食べる際に生まれる音)を知的財産(IP)として捉え、音楽コンテンツへと展開する取り組みである。

この動きは、カルビーが推進するブロックチェーン技術を活用したIP管理プラットフォーム「かるれっと」の実証実験と連動している。

「かるれっと」は、分散型ID(DID)技術などを基盤とし、二次創作におけるライセンス許諾や権利関係の管理を簡素化・透明化することを目指すプラットフォームである。

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じゃがレコードでは、ポテトチップスの「パリッ」といったタベオトをIP素材としてクリエイターに提供していく計画だ。

将来的には、「かるれっと」上でこれらのサウンドIPが管理され、利用許諾のプロセスなどが効率化されることが見込まれる。

レーベル第1弾として、クリエイターユニット「niKu」による楽曲「DAHA」が4月29日に公開された。

この楽曲には、実際に複数のポテトチップスの「タベオト」が素材として利用されている。

|文:栃山直樹
|画像:リリースから