アント・インターナショナル、香港とシンガポールでステーブルコインのライセンス取得を目指す:ブルームバーグ

- アリペイの親会社であるアント・グループの国際事業部門が、香港とシンガポールでステーブルコインのライセンス取得を目指している。
- アント・インターナショナルは、8月に規制制度が施行され次第、ステーブルコイン発行者のライセンスを申請する予定だ。
- 香港は2023年からステーブルコインの規制制度を整備しており、関連法は8月に施行される見込みだ。
アリペイ(Alipay)の親会社であるアント・グループ(Ant Group)の国際部門が、香港とシンガポールでステーブルコインのライセンス取得を目指す計画だとブルームバーグが6月12日に報じた。
報道によると、アント・インターナショナル(Ant International)は、規制制度が8月に施行され次第、ステーブルコイン発行者のライセンスを申請する予定だという。同社は、本拠地であるシンガポールとルクセンブルクでも同様のライセンスを申請する。
香港は2023年からステーブルコインの規制体制の構築を進めており、8月に法規制が施行される予定だ。
ステーブルコインは、法定通貨などの伝統的な金融資産の価値に連動するトークンで、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、その他の暗号資産(仮想通貨)の価格変動を相殺する役割を果たす。
そのため、大手金融企業やテクノロジー企業にとって、暗号資産市場への参入の足がかりとなる可能性がある。世界最大の市場、特にアメリカにおけるステーブルコイン規制の進展は、このトレンドを加速させるだろう。
アリペイは、中国の第三者決済市場のシェア55%を占める最大手プロバイダーであり、10億人を超えるユーザーを有する世界最大のモバイル決済プラットフォームとして知られている。
アント・インターナショナルは、CoinDeskの追加コメントの要請に対し、すぐには回答しなかった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk Archives
|原文:Jack Ma’s Ant International Seeks Stablecoin Licenses in Hong Kong, Singapore: Bloomberg