ビットコインマイナー、過去最高クラスの四半期業績を達成:JPモルガン
  • JPモルガンは、2025年第一四半期の業績はビットコインマイナーにとって過去最高クラスだったと述べた。
  • レポートによると、マラ・ホールディングスは9四半期連続でビットコインマイニング量で最多となった。
  • IRENは初めて粗利益が最大となった。

ウォール街の銀行JPモルガン(JPMorgan)は13日の調査レポートで、2025年第1四半期はアメリカの上場ビットコイン(BTC)マイニング企業にとって過去最高の四半期の一つだったと述べた。

アナリストのレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は、「当社が調査対象とした5社のうち4社が記録的な収益と利益を報告した」と指摘した。

マイナー全体では、粗利益は約20億ドル(約2800億円、1ドル140円換算)、粗利益率は53%だった。JPモルガンは、この二つの数字は前四半期にそれぞれ17億ドルと50%だったと指摘した。

マラ・ホールディングス(MARA Holdings)は、9四半期連続で同行の調査対象企業の中で最大のビットコインマイニング量を記録した。

同行によると、IRENはこのグループ内で初めて粗利益が最大となった。また、IRENは「コイン1枚あたりの総現金コストが約3万6400ドルで最低」を記録した。

一方、マラのコイン1枚あたりのコストは約7万2600ドルで最も高かったという。

JPモルガンが追跡しているマイニング企業5社が当四半期に発行した株式はわずか3億1000万ドル(約434億円)で、前年第4四半期から10億ドル(約1400億円)減少した。クリーンスパーク(CleanSpark)は当四半期に株式による資金調達を行わなかったとレポートは指摘した。

同行は、これらの企業が電力に合計18億ドル(約2520億円)を費やしたと推定しており、これは前四半期より5000万ドル増加している。

同銀行は、クリーンスパーク、IREN、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)をオーバーウェイト評価とし、サイファー・マイニング(Cipher Mining)とマラをニュートラル評価としている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Miners Just Had One of Their Best Quarters on Record, JPMorgan Says