ビットコインマイナーの目標株価、業界経済の改善を反映して引き上げ:JPモルガン
  • JPモルガンは、クリーンスパーク、ライオット・プラットフォームズ、マラ・ホールディングスの目標株価を引き上げた。
  • レポートによれば、引き上げの理由はビットコイン価格の上昇とマイニングの収益性向上だ。
  • JPモルガンは、クリーンスパーク、IREN、ライオット・プラットフォームズに対するオーバーウェイト格付けと、サイファー・マイニング、マラ・ホールディングスに対するニュートラル格付けを据え置いた。

JPモルガン(JPMorgan)は、第1四半期の業績とビットコイン(BTC)価格やネットワークのハッシュレートの変動を反映し、複数のビットコインマイニング企業の目標株価を引き上げた。13日のレポートで発表した。

JPモルガンは各社の目標株価を、クリーンスパーク(CleanSpark)については12ドルから14ドルに、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)については13ドルから14ドルに、マラ・ホールディングス(MARA Holdings)については18ドルから19ドルにそれぞれ引き上げた。

アナリストのレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は、「ビットコイン価格の上昇とマイニングの収益性向上により、当社の目標株価は概ね上昇した」と述べた。

JPモルガンは、同行の現物ビットコイン価格の想定が24%上昇し、ネットワークのハッシュレートの推定値が9%上昇したことを反映して目標株価を調整したと述べた。

ハッシュレートは、コンセンサスアルゴリズムがプルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)のブロックチェーン上でマイニングとトランザクション(取引)の処理に使用される総計算能力を指し、業界における競争とマイニング難易度の指標となる。

JPモルガンは、クリーンスパーク、IREN、ライオット・プラットフォームズに対するオーバーウェイト格付けと、サイファー・マイニング(Cipher Mining)とマラ・ホールディングスに対するニュートラル格付けを据え置いた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Michal Bednarek/Shutterstock
|原文:Bitcoin Miner Price Targets Raised to Reflect Improved Industry Economics: JPMorgan