コインベース、米国で無期限スタイルの先物取引サービスを開始へ
  • コインベース(Coinbase)は7月21日、米国でパーパチュアル(無期限)スタイルの先物取引を開始し、米国内のトレーダーは規制された形で、人気が高まっているこの金融商品にアクセスできるようになる。
  • コインベースCEOのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は、同社が毎週積極的にビットコインを蓄積していることを明らかにした。
  • この動きは、米国で規制の逆風が弱まる中、コインベースが暗号資産(仮想通貨)ネイティブのインフラストラクチャへの取り組みをさらに強化していることを反映している。

暗号資産取引所コインベースは、7月21日に米国で無期限スタイルの先物契約の提供を開始し、この世界的に人気の高い商品を扱う、規制を受けた最初の事業者の一社となる。

この新商品は、まずビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を対象に、CFTC(米商品先物取引委員会)の規制を受けるコインベース・デリバティブズ・エクスチェンジで取引される。

オフショアの無期限先物契約は、国際的な暗号資産デリバティブ市場を席巻しているが、米国では承認されていない。一方、コインベースの商品は、5年満期の長期先物契約として構成されている。

コインベースの無期限スタイル先物は、1時間ごとに発生し、1日2回清算される資金調達率メカニズムを採用しており、無期限先物の価格動向を模倣するように設計されている。取引は24時間365日利用可能で、清算は規制された清算機関を通じて行われる。

これとは別に、コインべースのCEOであるブライアン・アームストロング氏は、同社は投資として定期的にビットコインを蓄積していると述べた。

「我々は毎週、ビットコインを追加購入している。ビットコインに対してロングのポジションを取っている」と、アームストロング氏は、ビットコイン財務戦略企業ナカモト・ホールディングス(Nakamoto Holdings)の CEO、デビッド・ベイリー(David Bailey)氏への返答の形で、6月26日のXへの投稿で述べている。

これは、コインベースの CFO、アレシア・ハース(Alesia Haas)氏が2025年第1四半期の決算発表で、同社が1億5000万ドル(約220億円、1ドル=145円換算)相当の暗号資産、主にビットコインを購入したことを明らかにしたことに続くものだ。

BitcoinTreasuries.net がまとめた最新のデータによると、コインベースは約10億ドル相当の9257BTCをバランスシート上に保有しており、ビットコインを保有する上場企業のトップ10に入っている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Camilo Concha / Shutterstock.com
|原文:Coinbase Sets U.S. Perpetual-Style Futures Launch as CEO Says Firm Is Buying Bitcoin Weekly