ビットコイン強気派はドルインデックスのデッドクロスに警戒すべき:テクニカル分析

- ビットコイン強気派は、米ドル安が今年下半期に暗号資産市場を押し上げると期待している。
- ドルインデックスの週足チャートは「デッドクロス」の可能性を示唆している。これは伝統的に弱気シグナルだが、2009年以降一貫して底値を示している。
ビットコイン(BTC)強気派は、今年下半期も米ドルの広範な売り圧力が続き、暗号資産(仮想通貨)の強気相場を後押しすると楽観視している。
しかし、ドルの弱気予測に頼る際には注意すべきチャートが1つある。ドルインデックスの週足チャートだ。50週単純移動平均線(SMA)が近いうちに200週SMAを下回り、悪名高いデッドクロスを形成することが予想される。
この不吉なパターンは長期的な弱気シグナルと広く認識されているが、歴史的には弱気の罠であることが証明されており、米ドルの底値と強気のトレンド反転を一貫して示してきた。
以下のチャートは、ドルインデックスが2009年以降、週足チャートで4回のデッドクロスを記録したことを示している。これらのデッドクロスはいずれも下降トレンドの終焉(垂直線で表示)を示し、急激な上昇に向けて舞台を整えた。

最後のデッドクロスは2021年1月に発生し、ドルインデックスは90前後で底値を付けた。その後数ヶ月にわたってドルは買われ、最終的に2022年9月に114.00を超える高値に達した。
価格パターンは常に予想通りに展開するわけではないため、差し迫ったデッドクロスが必ずしも弱気の罠になるとは限らないことに留意が必要だ。しかし、過去の傾向を把握しておくことで、トレーダーはポジションをより効果的に管理することができる。
ドルインデックスは今年上半期に10.78%下落し、1991年以来で最悪のパフォーマンスとなった。
|翻訳・編集:林理南
|画像:sergeitokmakov/Pixabay
|原文:Bitcoin Bulls Should Be Wary of the Dollar Index’s Death Cross: Technical Analysis