- 時価総額で第4位の暗号資産であるBNBは、他のトークンを上回るパフォーマンスを示し、史上最高値に上昇。
- 複数の米国上場企業が、暗号資産財務戦略の一環としてBNBの取得計画を発表し、そのパフォーマンスを押し上げた。
- CEAインダストリーズの株価は、バイナンス共同創業者のチャンポン・ジャオ氏のファミリーオフィスであるYzi Labsの参加により、BNB財務戦略のために5億ドル(約740億円、1ドル148円換算)を調達したことを受け、28日に700%急騰。
以前はバイナンスコインとして知られ、BNBチェーンのネイティブトークンであるビルドアンドビルド(BNB)は、28日早朝に史上最高値に急騰し、860ドルに達した。
米国取引時間中に上昇分の一部を相殺して840ドル前後で取引されたが、それでも過去1週間で、時価総額上位10位(ステーブルコインを除く)の暗号資産(仮想通貨)の中で最もパフォーマンスが良く、9%上昇。過去24時間では3%近く上昇した一方、イーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)などの他の大型アルトコインのほとんどは、夜間の上昇分を全て失った。
BNBの好調なパフォーマンスは、ウォール街の最新トレンドである、BNBチェーンに焦点を当てた暗号資産財務戦略の構築計画を複数の企業が発表したことで押し上げられた。
CEAインダストリーズ(CEA Industries)は、バイナンス(Binance)共同創業者である「CZ」ことチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏のファミリーオフィスであるYzi Labsの支援を受け、プライベートラウンドで機関投資家から5億ドル(約740億円)を調達し、米国上場企業として最大のBNB財務企業になることを目指している。28日に発表されたこの資金調達取引は、12億ドル(約1776億円)まで拡大される可能性がある。このニュースを受けて、株価は700%超の上昇となった。
ナスダック上場のバイオ医薬品企業であるリミナタス・ファーマ(Liminatus Pharma)も28日、「アメリカンBNBストラテジー(American BNB Strategy)」という子会社を設立し、長期的にBNBに5億ドル(約740億円)を投資する計画を発表した。
それ以前に、製薬企業のウインドツリー・セラピューティクス(Windtree Therapeutics)は先週、BNB取得に最大7億ドル(約1036億ドル)を投じると発表。一方、テクノロジー企業のナノ・ラボ(Nano Labs)は、25日に暗号資産財務計画を発表した後、28日に1億ドル(約148億円)超相当の12万8000トークンを購入したと発表した。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:バイナンスの「CZ」ことチャンポン・ジャオ氏(Photos from Smorshedi/Wikimedia Commons and CoinDesk/Flickr, modified by CoinDesk)
|原文:BNB Token Rallies to Record High as CEA Industries Raises $500M for Treasury Strategy


