- ビットコインの価格は4月以来初めて100日単純移動平均線を下回り、弱気な見通しを強めている。
- この暗号資産のテクニカル指標は悪化しており、価格は一目均衡表の雲も下回っている。
- イーサリアム、ソラナ、XRPは比較的堅調なポジションを維持している。
ビットコイン(BTC)のテクニカル指標は過去24時間で悪化し、価格は4月以来初めて主要移動平均線を下回った。この下落により、BTCはイーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)といった主要トークンと比較して不利な状況となっている。
BTC、100日単純移動平均線を下回る
BTCは過去24時間で1%以上下落し、一時10万9172ドルの安値を付けた。
この過程で、BTCは4月22日以来初めて、広く追跡されているモメンタム指標であり、サポートまたはレジスタンスラインである100日単純移動平均線(SMA)を明確に下回った。
さらに、価格は一目均衡表の雲を下回り、モメンタムが弱気方向に転じたことを示している。
4月の安値からの上向きのトレンドラインの最近の下抜けと、より長期のMACD(マックディー:移動平均収束拡散)ヒストグラムで連続したマイナス値が示されたことから、弱気なテクニカル見通しがさらに強まっている。これらを総合すると、最近のパターンは、7万5000ドルへの売り圧力をもたらした2月のブレイクダウンと類似しているように見える。

次に注目すべき重要な水準は10万5390ドルで、これは4月~7月の上昇の38.2%フィボナッチ・リトレースメントにあたり、その後に200日SMAである10万928ドルが続く。
強気派は、弱気なテクニカル指標を打ち消すために、8月22日につけた11万7416ドルを突破する必要がある。
レジスタンス:11万1592ドル、11万7416ドル、12万ドル
サポート:10万5390ドル、10万928ドル、10万ドル
XRP、ETH、SOLは堅調
ビットコインが二重の下落に見舞われた一方で、XRPは100日SMAを上回って取引を続けている。しかし、価格は一目均衡表の雲に閉じ込められており、これはXRPが不確実性と保ち合いのゾーンで取引されており、強気派も弱気派も価格変動を主導する気配がないことを意味する。これは、優柔不断で強いトレンドが欠如していることを示唆している。
一方、ETHとSOLは、それぞれ100日SMAと一目均衡表の雲を上回って取引を続けている。そのため、リスクオンの相場が到来すれば、ETHとSOLはBTCとXRPをアウトパフォームする可能性がある。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:TradingView/CoinDesk
|原文:Bitcoin Suffers Technical Setback, Loses 100-Day Average as XRP, ETH and SOL Hold Ground


