- 暗号資産(仮想通貨)は10月10日、トランプ米大統領がレアアース金属の輸出規制への対応として中国製品への関税を引き上げる計画を示唆した後、米国時間午前遅くの取引で急落した。
- ビットコインは11万9000ドルを下回る水準まで再び急落し、イーサリアムやソラナなどの他の主要な暗号資産も大幅に下落した。
- サークル(Circle)、ロビンフッド(Robinhood)、コインベース(Coinbase)を含む暗号資産関連株は5%〜6%下落した。
ビットコイン強気派に、再びデジャヴが訪れた。10月6日の史上最高値へのラリーがFOMO(機会を逃すことへの恐怖:Fear of Missing Out)ではなく、急速な下落を引き起こしたのだ。
米国と中国の間の貿易戦争の緊張が高まった後、米国時間10日午前遅くの取引で、その下落は大きく加速した。
ドナルド・トランプ米大統領は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」への投稿で、中国が以前にレアアース金属の輸出規制を課したことに対抗して、中国製品への関税の「大規模な引き上げ」を準備していると述べた。
この投稿を受けて、ビットコイン(BTC)は12万2000ドルから11万9000ドルを下回る水準まで急落した。
イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、およびエックス・アール・ピー(XRP)も、急激に下落した。
暗号資産価格の下落は、このセクターに結びついた株式にも重くのしかかった。サークルは6%以上下落し、取引活動の大部分を暗号資産に依存しているロビンフッド(Robinhood)は5%下落した。
コインベースも5%下落し、ストラテジー(Strategy)は約3%下落した。
このニュースは伝統的な市場にも波及した。WTI原油は約4%下落して60ドルを下回り、5月上旬以来最も低い価格となった。
S&P500とナスダックはそれぞれ、1.6%と1.3%下落した。 金は1%以上のラリーを見せて再び1オンスあたり4000ドルを超え、投資家にとってのリスクオフ資産はビットコインではなく、金であることを再び示した。
ビットコインは当記事執筆時点で11万8800ドルと、過去24時間で約2%下落し、わずか4日前に12万6000ドルを超える史上最高値を記録をしたときからは約6%下落している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Cheyenne Ligon/CoinDesk
|原文:Trump Tariff Threat on China Sends Bitcoin Tumbling Below $119K


