- カナリー・キャピタル(Canary Capital)は、米国市場向けに初のXRP現物ETF(上場投資信託)をローンチした。
- 同ファンドは、カナリー・キャピタルが今月、1940年投資会社法に基づく申請を再提出した後に誕生した。
ヘッジファンドのカナリー・キャピタルは、エックス・アール・ピー(XRP)の現物エクスポージャーを提供する初のETFを市場に投入し、暗号資産(仮想通貨)ETFの領域をビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)を超えて拡大させた。
XRPは2.46ドルで取引されており、過去24時間では小幅な上昇にとどまっているが、先週比では7.8%の上昇となり、ほとんどの主要暗号資産を大きく上回っている。
11月13日よりナスダックで「XRPC」のティッカーシンボルで取引が開始されたこのファンドは、1940年投資会社法に基づいて構成されている。この規制の枠組みでは、原資産となる暗号資産を保管するために、適格なカストディアンの利用が義務付けられている。
カナリー・キャピタル、ビットワイズ(Bitwise)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、21シェアーズ(21Shares)は、いずれもXRP現物ファンドに関する新しい書類を提出しているが、最初に提出したのはカナリー・キャピタルであった。
カナリー・キャピタルのCEOであるスティーブン・マクラグ(Steven McClurg)氏は声明の中で、「XRPは、世界で最も確立され、広く使用されているデジタル資産のひとつであり、ETFを通じてXRPにアクセスできるようになることで、重要なブロックチェーンシステムの採用と成長の次の波が可能になるだろう」と述べ、次のように続けた。
「XRPは、グローバルな金融システムの進化において重要な役割を果たすだろうと考えている」。
このファンドにより、伝統的投資家は、暗号資産を直接管理する必要なく、証券口座を通じてXRPおよび、ネットワークによって生成される報酬にアクセスすることが可能になる。
リップル(Ripple)の決済ネットワークを支えるXRPは、イーサリアムやソラナのようなプルーフ・オブ・ステーク型ブロックチェーンとは異なるコンセンサスメカニズムを採用している。
しかし、今回のETFの設計は、ブロックチェーン参加に連動した利回り機能を提供し、暗号資産へのエクスポージャーと収益の可能性を組み合わせた新たなカテゴリーのデジタル資産ファンドとして位置付けられている。
この新ファンドは、発行体と規制当局がステーキングや利回りといったブロックチェーン固有の機能を、より広範な市場アクセスを目的とした規制対象投資商品に組み込む新たな手法を模索する中、暗号資産ETF分野における継続的な進化を反映している。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:First XRP Spot ETF Opens for Trade With Canary Capital’s XRPC


