CMEの1日あたりの暗号資産先物取引高、過去最高を記録──市場の高ボラティリティが続く中で需要急増
  • CMEグループは11月21日、暗号資産先物・オプションの取引枚数が79万4903枚となり、1日あたりの取引高で新記録を樹立した。
  • 暗号資産デリバティブの取引高は、年初来で2024年比132%増となり、1日あたりの想定元本は120億ドル(約1兆8840億円、1ドル157円換算)に達している。
  • 機関投資家と個人投資家は、暗号資産市場のボラティリティが続く中、リスク管理のためCMEの規制対象商品を活用している。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループは11月21日、暗号資産(仮想通貨)先物・オプション取引の1日あたりの取引高が79万4903枚を記録し、過去最高を更新したと発表した。この急増は8月に記録した過去最高を上回り、市場のボラティリティが高まっている時期に、規制対象の暗号資産デリバティブに対する需要が急増していることを浮き彫りにしている。

シカゴに拠点を置くこの取引所では、機関投資家と個人投資家の両方の支持を得て、2025年を通して暗号資産関連商品の取引高が増加している。CMEの暗号資産商品グローバル責任者、ジョバンニ・ヴィシオーソ(Giovanni Vicioso)氏は、この増加は予測不可能な市場におけるリスク管理に役立つツールへの関心の高まりを反映していると述べた。

「市場の不確実性が続く中、流動性が高く規制された暗号資産リスク管理ツールへの需要が加速している」と同氏は述べた。

これらの契約は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの資産を表しており、トレーダーは原資産となるトークンを保有することなく価格変動へのヘッジや将来の動きへの投機に利用する。例えば、ビットコインの下落を予想するヘッジファンドは、現物保有の損失を抑えるためにCMEのビットコイン先物をショートする可能性がある。

CMEの年初来の暗号資産1日平均取引高(ADV)は現在27万900枚で、想定元本ベースで120億ドル(約1兆8840億円)となり、前年同期比で132%増加している。建玉(未決済契約数)は前年同期比82%増の29万9700枚、想定元本ベースで266億ドル(約4兆1760億円)となった。

第4四半期だけを見ると、ADVは2024年同期比で106%増加して40万3200枚、想定元本は142億ドル(約2兆2290億円)に達した。同期間の建玉は117%増の49万3700枚、想定元本は354億ドル(約5兆5580億円)に達した。

取引高の増加は、不確実性が続く中でも、より多くの投資家が暗号資産市場への規制されたエクスポージャーを求めていることを示している。2017年にビットコイン先物取引を開始したCMEグループは、この需要に応えるため、暗号資産関連商品の提供を着実に拡大してきた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
|原文:CME Crypto Futures Volume Hits Record 795K Contracts Amid Volatility

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